50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

新居の採寸

4月の第三週に引っ越す。もう3月の下旬だったのに、新居のサイズを測ってなかったことに今更気づく私だった😨

 

慌てて仲介業者の担当Mさんにメールしました。

 

「新居のほうですが、事前にサイズを測らせていただくことは可能でしょうか。持っていくつもりの家具、本棚をどこに入れるか参考にしたいです。特に確認したいのは天井の高さです。どうぞよろしくお願いいたします」

 

そしたらあっさりと返信メールが。

 

「ご新居の採寸対応させていただきますので、ご希望の候補日がございましたらお知らせください」

 

へえ~。部屋の大きさを測ることを「採寸」って言うんだ。なんかちょっと面白く感じました。

 

4月最初の土曜日にお願いしました。当日は子供たちも一緒です。

持っていきたい家具・本棚の大きさを測ってメモして、メジャーを持って行きました。

 

新居へ行くのは購入を決めた日以来のことだったので、ちょっと不思議な気持ち。「ここは私の家になったんだ」と気持ちが高揚しました。

 

Mさんとは現地で待ち合わせ。先に着いて部屋の窓を開けてくださっていました。

 

息子は新居に入るのが初めてだったので「ここがあーであれがそーで」と説明しながら部屋を回る。なんだか楽しいぞ♪

 

書いてきたメモを見ながら部屋を測ります。

で、今まで考えもしなかったことが判明してしまったのです。

 

今住んでいるマンションは、部屋の中に梁や柱がほとんどないスッキリした造りになっていたので、背の高い本棚を壁一面に並べていました。でも新居の部屋には梁や柱のような出っ張りが所々にあったのです。内見の時は全く気づいていなかったよ。

 

自分用の洋室の壁に2台の本棚を並べるつもりだったのですが、壁の上部に出っ張りのようなものがあって、測ってみると本棚の高さよりも下に出っ張っているから、壁にくっつけて置くことができない😨

 

この出っ張りのことを下がり天井というみたいです…。

 

向かい側の壁には下がり天井がなかったので高さはOKだったのですが、横幅が足りなかったので、本棚を1台しか置けないことがわかりました。

 

「むーん。どうしよう。持ってくるのは1台だけにしようかしら」

「リビングに置けば?」と娘が助け舟。

リビングは寝室よりも天井が高いので、下がり天井があっても本棚が入る高さでした。

 

「でもリビングはソファとテーブル、テレビ台を置くから、本棚を置くと狭くなってしまうし圧迫感が出るから嫌だなあ」

 

今住んでいるマンションは100㎡以上ある4LDKで、天井は高く廊下は幅が広くゆったりとした造り。改めて自宅の広さを実感しました。

 

新居は70㎡台のコンパクトな造り。とは言え無駄な部分はなく、ウオーキングクローゼットや洗面台は使いやすいし、ベランダは奥行きがあるし、住み心地が良さそうなマンションだと思う。(だからこそ気に入ったんだけど)

 

もっと断捨離を進めて身軽になろうかしら。せっかく新しい生活をスタートさせるんだから。

 

本棚は1台だけ持って行くことにしました。処分するものがまた増えてしまった。

 

あとはテレビ台やベッドの位置を決めて終了。娘はインテリアに想いを馳せて楽しそうでした。

 

Mさんとお話します。

「本日確認したところ、網戸が少し破れていましたので売主に伝えて修理させますね」

(なんだよ。まだ不具合があったのね。採寸に来てよかった)

 

「とりあえず他は大丈夫そうです。あとは鍵を新しいものに交換されることをお勧めいたします。中古物件ですしそのほうが安心できると思いますよ。よろしければ鍵の業者をご紹介いたします」

「お願いします」

 

「それからこの間メールで処分家具のリストをいただきましたので処分業者に送付しましたところ、概算見積額は12万円でした」

 

12万かあ…。引っ越し代より高くなってしまうんだなあ…。

 

「そうなんですか。ただ、本棚をもう1台追加したいのと、逆に役所に回収をお願いできたものもありましたのでいろいろ修正が入りそうです。あと追加も出そうなんですよね」とお伝えしたところ

「一度業者に荷物を確認してもらった方が良いと思います。きっと細々したものもあるでしょうし、この見積もりもあくまで概算ですので」

「そうですね。じゃあ土日を空けるようにしますので、日程調整をお願いできますか?」

というわけで、処分業者が自宅を訪問されることになりました。

不用品の処分について

決済日も引っ越し日も決定したので、それに向けて準備をしなければなりません。

 

悩みの種は不用品の処分。

粗大ごみの回収を役所に申し込んだのですが、処分できるのは1回につき5品まで。しかも一度申し込んだら、次に申し込むまで一定の間隔を空けなければいけないんです。

 

リストアップすると細々したものが結構たくさんあって、とても間に合いません。というかリストに書ききれないよ…。

 

なんとか回収の裏技がないかと思って、私が申し込んだ後に娘の名義で再度申し込んでみた。

ネットでは一旦受付されたけど、翌日メールが来ました。

「同一世帯の方から申し込みがあるので今回は受け付けられません。〇週間後に申し込んでください」

さすがお役所。悪いことはできないものだ…💦

 

粗大ごみだけではなく、長年ため込んだ紙類がざくざく出てくる。7台の本棚に詰め込まれた本は多すぎて、全部は持っていけないし、処分しなければいけないものが他にもたくさんある。

 

紙ごみは紙袋に入れて回収してもらうルールなんだけど、出しても出してもまだまだ部屋から見つかって終わらない。3人の子供の学校のお便りとか、管理組合の議事録とか、なんでこんなにとっておいたんだろう。私はアホだ。

 

本棚を2台だけ新居に持っていき、5台は処分することにしました。本は厳選したものだけを残し、束ねて資源回収に出したり、ブックオフに買取りを申し込んだりして徐々に減らしていった。

 

燃えるごみは日々のゴミ回収に可能な限り出していったのだけど、20年以上も積もりに積もったモノたちはなかなか減りません。

不燃ごみは出せる日が限られていて、出し切れるか不安。

 

自宅マンションのごみ集積所を何度か往復したら結構いっぱいになるので、他の居住者に迷惑がかからないようほどほどにする。ごみ収集の担当の方はきっと「最近ごみの量が増えたなあ」と思っているだろうな。

 

大きな家具もあるし、どう考えても自分たちだけでは処分できないので、売買の仲介をするL不動産の担当Mさんに処分業者を紹介していただくよう、お願いしていました。

 

Mさんから連絡が来て

「弊社と取引のある処分業者をご紹介いたします。つきましては、処分したい家具をリストアップしていただけませんか。できれば写真を添付していただいたり、幅・高さ・奥行も教えていただけると見積もりしやすいと思います」とのお話。

 

娘と相談しながら、処分するものをリストアップしていきました。新居に持っていくつもりの家具は外します。

 

学習机、本棚、タンス、ソファ、二段ベッド、テーブル型の炬燵、パソコンデスクに椅子、、、

衣装ケースやラックなどこまごましたものも書き出し、メジャーで測ったサイズを書き、名前だけではどんな品かわかりにくいものは写真を撮り、メールに添付して送信。

 

さらっと書きましたが平日の夜に少しずつやっていったので、かなり時間がかかったし疲れました。はあ…めんどくさいしストレスがたまる。

 

さくっと引っ越していった夫を呪いたい気分。

 

 Mさんにメールを送ってから娘が

「そういえば、新居に持っていく本棚とか家具はどう配置するか決めたの?」

大体考えてはいたのですが

「部屋のサイズに合っているの?持って行ってもし入らなかったら困るじゃない?お母さんの本棚はかなり背が高いよね」

 

そういえばちゃんと確認していなかったなあ。新居の部屋の幅や天井の高さ。

 

もらった資料に図面もあるのですがよくわかりませんでした。

部屋の採寸をしたいなあ。

もしかしたら、持っていくつもりの家具が全部は入らないかもしれない(T_T)

採寸ができるかMさんに聞いてもらうことにしました。

みんなは怖くないのかしら?

スケジュールが着々と決まっていく。

 

4月第三週の木曜日が決済日。

午前中に売却のほうの決済を行い、午後は購入のほうの決済。

 

売却の決済は買主さんがお住まいの東京で夫と行う。約束の時間は10時。

 

で、売却が終わったら今度は購入の決済のため、私は夫と別れて電車に乗り、仲介業者のL不動産へ向かう。

経路検索してみたら、電車に乗っている時間だけで1時間かかるのに13時の約束。ギリギリじゃないか?と不安になったけど、設定したのはL不動産の担当Mさんだから、大丈夫だと踏んでいるのだろう。

 

でも、ご飯を食べる時間もないじゃない…。結構ハードだよね。

 

売却のスケジュールを夫にメールで説明して10時に東京へ行くよう伝えたところ

「ええ~。それどうしても行かなきゃいけないの?」と面倒くさそうな返信。

「当日は司法書士さんが本人確認をしなきゃいけないんだって」

「そんな決まりないと思うよ。だって外国人が日本の不動産を買うこともあるし、日本の人の場合だって例えば北海道とか遠方の人がいるだろう。決済のためにわざわざ上京するもんなの?本人確認に必要な権利証はあるんだし、委任状があればいいんじゃない?そもそも売主の一人(私のことかい💦)がいれば用は足りると思うんだけど」とごねる。

 

Mさんに夫の話を伝えると

「不動産の売買では売主様と買主様が同席して決済や固定資産税などの精算を行うなどの手続きを一度に済ませるのですが、一番重要なのは、双方の売買の意志を司法書士が確認しなければならないということなのです。そのために司法書士はご本人様確認もしたうえで、法務局で所有権移転の手続きをいたします。万が一決済日に同席できなかった場合は、その日に所有権移転の登記申請ができませんので、売買の手続きが遅れてしまうことになります」

 

絶対に欠席しちゃだめなのか今一つわからなかったけど、みんなが揃ったほうがスムーズに手続きできるものらしい。

 

夫のわがままはさておいて、私は今までうっすら持っていた疑問をぶつけてみました。

 

「決済日は必ずそこに行かなければいけないんですよね。でも、人間なんだから体調を崩したりどうしても外せない用事ができて行けない、という可能性はゼロじゃないと思うんです。そういうことは今までありませんでしたか?みなさん、ちゃんとその日にその場所に行くことができているんですか?」

 

「今はコロナのご時世ですし、可能性はゼロではありませんが、私の経験上今まで一度も欠席されたことはなかったですね。やはり不動産の売買となるとなんとか調整なさっているのではないでしょうか」

 

出ました。Mさんの「私の経験上今まで一度もナシ」

先行入居できないか聞いた時と同じニュアンス…。表現は柔らかいけどこんな質問ありえない!という雰囲気ですね。

 

まあそうなんだろうけど…。

 

地震などの災害でも起こらない限り、不動産の売買で欠席することはないんだろうな。一応夫もしぶしぶですが同席することを了承しました。

 

でも、なんか怖い。

この一日にすべてが集中しているんだ。どうしてもこの日を外してはいけないのだ。熱を出して寝込むわけにもいかないのだ。

 

不動産の売買をやった方たちはどうやってこのプレッシャーに打ち勝ったんだろう。

めっちゃ不安になってきたんですけど…。

 

考えすぎ?

でもまあこのころは、住み替えまで無事に終わるのか不安だらけだったんですよね。

やらなきゃいけないことが多すぎるのに、あまり時間がないんだもの。

 

売却と購入を同時に行うのって大変だ。Mさんからの連絡メールが頻繁に来るようになり、「はて。これはどっちの話だっけ?」と一瞬わからなくなるときもありました。

 

自分で望んだこととはいえ、もう夫は別世界の人。なんだか自分一人で恐怖と戦っているような感覚でした。

引っ越しの見積もり

夫の引っ越しが終わったけど、私のほうも手配しなければいけません。どの業者に頼もうか見積もりを複数とることにしました。

 

仲介業者であるL不動産(アルファベットは任意のものです)の担当Mさんに紹介してもらったA社と、ネットなどで見つけた業者5社にとりあえず連絡をとりました。

 

私の希望としては、引っ越しの手配と同時に不要家具の処分もお願いしたい。そうすれば一度に済むわけです。

ところが電話をしてみると

「不要家具の引き取りは法律上禁止されているので弊社では行っておりません」

「引き取り可能なものは限られています」

「リサイクル可能な家具だけ引き取ります」

業者さんによって対応はさまざまでした。

 

家具じゃない不用品もたくさんあるから、引っ越し業者さんにお願いするより、処分業者(L不動産に紹介してもらう予定)に全部まとめて回収してもらうほうがいいのか?と悩みつつ、とりあえず見積もりの時に相談しようと思い、引っ越し業者候補の中から3社に絞って見積もりを申し込みました。

 

見積もりをLINEでやる業者さんもいたのには驚きました。コロナ禍だからかな?

 

見積もりの予定は土曜日の午前午後1社ずつ、日曜日に1社です。

 

まずは1社目。L不動産に紹介してもらったA社です。

実は現在の自宅に引っ越した時に利用した業者さんでもあり、CMでおなじみの大手なので、安心感がありました。

やってきたのは親しみやすい感じの若者です。名刺を渡して挨拶してくれました。

引っ越したい日程や運んでほしい家具を一通り説明すると、彼はiPadにデータを打ち込んでいきます。

 

運んでもらう家具は本棚3つにベッド2台・マットレス、TV、TV台、エアコン・冷蔵庫・洗濯機。それから整理ダンスにカラーボックス、ピアノとその椅子など。

あとは家具以外の荷物。洋服や靴、本、食器などもある。

汚くなった食器棚やダイニングテーブル・ソファなどは処分するつもりでした。

 

「あの。処分したい家具が幾つかあるんですが、そういうのもお願いできませんか?」

「あ、申し訳ありませんが、弊社では扱っていないんですよ。なんなら取引のある処分業者を紹介いたしますが」

見積もりを申し込んだときに聞いていたのでわかっていたけど、念のために確認してみました。

 

「実はですね。ご主人のお引越しの時も見積もりをさせていただいたんですよ」

「えー!そうだったんですか!」

「3月の引っ越しは料金が高くなってしまうんでご主人の見積もりは15万だったんですが、ご予算と合わなかったので残念ながらお申し込みはいただけなかったんです。でも4月のお引越しならもっとお安くできますよ」

雑談から突如営業口調になる。

 

ダンボール50箱と食器用のケース、衣装用のハンガーボックスをお付けします。ハンガーの数は制限なしですよ。あとはエアコンと洗濯機の設置工事も込みで概算で122,100円になります。でも、本日お申込みいただければ10万円にお値引きできるかもしれません。上司に確認してみます」

その場で上司に電話をかけてやり取りをしていましたが「今日お申込みいただければ大丈夫だそうです!10万円でお引き受けいたします!」と私に言ってきました。

 

(私より荷物の少ない夫の見積もりが15万円だったことを考えると10万円はかなり安いのでは?)と内心思いつつ…。

 

「実はあと2社見積もりを申し込んでいるんですよ。だからそちらと比較したいんですよね」と一応申し訳なさそうにお伝えしました。

 

「ちなみにそれ、どちらの引っ越し業者ですか?」

名前を伝えると

「正直に申し上げて弊社のほうが歴史が古く実績があります。お預かりしたお荷物を破損させることもありません。先ほど申し上げたようにサービスがいろいろ付いておりますし、ぜひ弊社に依頼していただきたいです!」

 

私も正直に言って、実はこの業者が一番良いような気がしていたのです。それは本当に単純なんだけど、昔(と言っても20年以上前だけど)利用したことがあるからなんとなく仕事ぶりが信用できるような思いはあったのです。

それに仲介業者の紹介だから、そんなにおかしなことはしないだろう。もし何か不備があればL不動産の担当Mさんに話せば対応してくれるだろうし。

 

ただ、よく考えてみると、単身世帯の夫の引っ越し見積もりがいくら引っ越しシーズンの3月とは言え平日なのに15万というのは高すぎる気がした。

有名な引っ越し屋さんだから費用も高めになるかも?

 

10万円というのが妥当な金額なのか疑問符がふう~っと浮かんできて。他の業者さんならもっと安くなるのかもしれないよね。

まあ私の場合は休日の引っ越しで3人家族なので、10万円が不当な金額ではなさそうに思ったけど…。

一応事前にネットで引っ越し費用を検索していたけどピンからキリまであって、何が正しいのかよくわからないのよね。

 

うう…。どうしよう…。

 

そうだ。このあと見積もる予定の業者さんは不要家具を引き取ってくれると言っていたから私のニーズに合うし、他社の見積もりがないままこの場で即決するのは危険かも?と考えて。

 

「このあと午後に見積もりがあるので、それが終わってから決めても良いですか?今日中ならいいんでしょうか?」と聞いてみた。

「そうですね。本日中に申し込んでいただければ大丈夫です。6時くらいまでに連絡してくださいね。ぜひご検討ください」と見積書を渡してくれました。

名刺の連絡先に電話すれば対応してくれるそうです。

もし申し込んだ場合の今後の流れも説明してくれました。

まずは3月中にダンボールを届けてくれるので、私たちは少しずつ荷造りを進めること。

そして引っ越しの4~5日前に食器を収納するケースを届けてくれる。

当日は靴を入れる箱とハンガーボックスを持参してくるので、その場で担当が靴と洋服を入れてくれるそう。もちろん本人が入れてもいいんだって。

 

一通り説明が終わって彼は帰っていきました。

 

午後の見積もりはLINEによるものでした。こういう見積もりがあるなんて知らなかった。

 

事前にLINEのお友達登録をしておき、当日URLを送ってもらい、テレビ電話のような感じでやりとりをする。

運んでほしい家具などを携帯で映しながら説明。

その業者さんは不要家具を引き取ってくれるということだったので、それも全部映してお見せしました。

 

見積もりは、引っ越し費用+不要家具引き取りで約30万円。

 

これが高いのか安いのか、もはやわからん…。一応ネットで家具の処分費用を検索していたのだけど、先ほどの見積もり10万に不用品処分代をプラスするイメージだろうか。

なんだかA社の見積もりよりも高いような気がする。

 

しかも、やり取りした方がアクの強いおじさまで、結構ぐいぐい押してくる感じだったのがちょっと苦手だった。

 

日曜日も1社見積もり予定だけど、もうさっきのA社にしてしまおうかなあ…。

(本当に私は雰囲気に左右されがちである)

 

名刺の連絡先に電話をかけてA社に引っ越しを申し込みました。

「ありがとうございます!では10万円でやらせていただきますね!」声が弾んでる♪

 

まあ、これで良かったかどうかは本当にわからないけど、とりあえず引っ越しが決まってホッとしました。

夫の引っ越し

私は4月第三週の引っ越しを目指して、もろもろの手続きを始めていました。

 

一番の懸案事項は荷物のこと。20年以上住んでいて、ずぼらな私たちは整理整頓もせず、積もりに積もっていった結果、不要なものがかなりたくさんある。

 

それに自宅を買ったときに家具を大きめのものでそろえていて、リビングにはガラス戸のついた背の高い書棚やサイドボードなどがあります。寝室にも180cmの高さの本棚が2つ。和室にもスライド式の本棚が置いてあります。

 

それ以外にも今持っている家具をどうするか。夫がどれを持って行って私がどれを持っていくか。どれを処分するか。

その分類に頭を悩ましていました。

 

それで夫とざっくり話をして大体のことを決めました。

 

それぞれのベッドはそれぞれの新居に持っていく。

本棚も持っていくものを決めてそれ以外は処分する。

冷蔵庫や洗濯機などの家電は私。パソコンは夫が持っていく。

「プリンターは?」

「そんなに印刷することないし要らんよ」

テレビ・DVDレコーダーとテレビ台は私が持っていく。

 

で、夫が「3月の下旬に引っ越すから。アパート借りることにした」

てっきり実家(空家)に行くとばかり思っていたのでびっくりしました。

それに、我が家の引き渡しは4月第三週なんだけど、もう引っ越すのかと驚き。不意打ちな感じです。

(夫婦生活は破綻しているので、確かに早い方が良いかもしれないけど)

 

そこでハッと気づく。

「そういえばリビングの照明を1つ持っていくって言ってたよね」

売買契約を結んだときにそういう話をしたのです。

「リビングには2つ付いているから1つなくなっても大丈夫でしょう」

事もなげに言い放つ夫。

 

まあ生活はできるけど、16畳のリビングに2つ付いている照明の1つが無くなれば、結構暗くなるよねえ・・・💦トホホ・・・。

 

残った不用品の処分は私が業者に頼むことにした。費用は負担する。

そのかわり、夫が固定資産税の精算をすることで合意。

自宅の引き渡しが4月に入ってしまうので、新年度の固定資産税の通知がうちに届く。お金は買主さんが売買代金に上乗せして払ってくれるから実質私たちの負担はないのだけど、納付書が届くので払い込まなければならない。それを夫が担当することにした。

 

何もかもきっちり2等分するのは難しいので、結局私の負担が大きいような気もしたけど、もういいや。

 

夫は平日引っ越すことにしたので、その日私が仕事から帰ったらすべてがもう終わっていた。

 

ベッドが2台並んでいた寝室から一つ消えたら広々してビックリ。今夜から一人でゆったり眠れる。ホッとしました。

 

リビングはやっぱり暗いなあ。

 

あれこれ見回っていたら、あら。プリンターが消えている。要らんと言ってたくせに結局持っていくんかい(# ゚Д゚)

 

しかもキッチン用品が結構荒らされていまして・・・。

2本あった包丁の新しい方が無くなっていたり、お皿もお気に入りのが無くなっていたり、綺麗目のいいやつばっかり持って行ってる😠

 

ずるい。

 

そのくせ自分の荷物は一部残っていたりして。捨ててくれということか?

夫のキックボードまで残していって(そもそもなぜこれを買ったのかもよくわからないのだが)

 

夫の子供の頃のアルバムだったり、お酒がたくさんあったりしたので「あれとこれとそれとたくさん残ってますよ」とメールしたら、アルバムは後で取りに来るけどお酒は捨ててくれってさ。

 

イライラが募るけど、仕方ない。

 

それにしても。

夫が出ていったことで清々した気分なのに、なぜだか一抹の寂しさと不安を感じました。

不思議だなあ。あんなに別々になりたくて仕方なかったのに。

住宅ローンの申し込みでアタフタ

仲介業者のMさんに言われた通り、帰宅したらすぐに検討して住宅ローンを申し込む銀行を決め、Mさんにメールで連絡しました。

Mさんからは翌日返信が来ました。銀行の担当者に連絡をして、今後の手続きについて連絡を入れさせるとのこと。

 

そうしたら銀行からメールが届き

「今後のご案内等はメールでご案内を差し上げたく、ついてはメールアドレス確認のため一度返信をいただきたい」という内容だったので返信。

 

そりゃメアドが違ってたら大変な問題になりますもんね。ローンの詳細な内容が別人に送られたら情報漏洩だし。

さすが銀行。念には念を入れるんだなあと勝手に感心した私でした(当たり前のことなんでしょうけど素人なんで)。

 

返信後に早速具体的な内容についてメールが来ました。

次の項目について事前に確認しておきたいと。

 

・借入金額

・借入期間

・変動金利か固定金利(当初10年固定でそのあと変動になるタイプ)か

 

借りる金額は1500万円。期間は10年と考えていた。

本当は50代の私にとって定年のことを考えると少しでも早く返済を終えた方が安心。収入があるうちにたくさん返したほうがよいから、家探しを始めた頃は7年くらいの期間を考えていた。

でも、ローン期間が10年以上だと所得税のローン控除が使える。これは借入金額の残高の1%(令和2年現在)が税額から控除されるのだから、例えば1400万円残高があるとすると14万円戻ってくるというわけ。

ローンの金利が1%を切っていれば、支払った利息よりも戻る金額のほうが多くなる。お得ではないか(ただし、令和4年度の税制改正で変更されたそうですが…)

 

そこまではあらかじめ考えていたことだけど、メールにはもっと決めなければいけないことが書かれていました。

 

返済の種類が4種類あるのでどれにするか

①元利均等返済・保証料型

②元利均等返済・事務手数料型

③元金均等返済・保証料型

④元金均等返済・事務手数料型

 

単語の羅列に目眩がしそうになりましたけど、メールでは丁寧に説明してくれていて

 

  • 元利均等返済とは、月々決まった金額(元金+利息)を返済する方法で、メリットは毎月返済額が同じなので返済計画が立てやすい。デメリットは返済当初は利息の支払いに充てられる割合が大きいので元金が減るペースが遅いこと
  • 元金均等返済とは、月々決まった元金に利息を加えた金額を返済する方法で、メリットは一定額の元金を返済していくので、元利均等返済に比べてローンの残高が減るペースが早く、トータルで支払う利息額が少ない。デメリットは、返済当初の負担が重くなること

 

元利均等と元金均等のどちらを選ぶか。これは私の中で当初から決まっていたのだけど、私の場合はさっきも書いたように年齢が50代で収入が先細りだから、なるべくどんどん返済していくほうが良いと思っていた。

だから元金を返していく元金均等型が望ましい。これだと元金の残高が減っていくペースが早いので、利息が減っていく。つまり月々の返済額は毎月減っていくのだ。

 

保証料型と事務手数料型というのは、ローンが払えなくなった時の肩代わりについて事前に納めるお金の種類の話で、保証料型は保証会社に支払う、事務手数料型というのは銀行に手数料を払うことによって銀行が保証料を保証会社に払うもの…らしい。

 

結局この違いがよくわからない私がググってみると、「ローンの借入期間が短い場合は保証料型が向いている」と書いてあるサイトがあって。

 

じゃあそうしようっと。(←こんな安易な決め方でいいのか?😓)

 

月々の支払希望額とボーナス時の返済希望額も記入して返信しました。

 

すると担当の方からは、私の希望の内容をふまえた支払いシミュレーションが送られてきて、この内容で良ければ手続きを進めるとのこと。

ログイン用のIDとパスワードを送るので、ホームページから電子契約をの利用を申し込むように指示されていました。ログインの方法についても細かい説明があって、その通りに進んでいけば良さそう。

 

準備する書類は以下の通りで

源泉徴収票

②住民税決定通知書

③住民票(家族全員が載っているもので本籍・マイナンバーの記載が無いもの)

④運転免許証

⑤健康保険証

 

これらの書類をアップロードして手続きするのです。

 

郵便でIDとパスワードが送られてきたので、自宅のiPadで手続きしました。

こういうの苦手だから、娘に助けてもらってなんとか終了…😌

 

数日後に銀行の担当の方から

「お申込みいただきました住宅ローンの正式審査の結果、お借入れいただけることになりましたのでご連絡申し上げます」とメールが来ました。

 

ほっ・・・。

これで正式に購入できるのね・・・。

 

これで終わりかと思ったら

「今後のお手続きとしましては契約→お引渡しとなります。お引渡は4月の第三週とうかがっておりますので、4月の1日から7日の間の平日でお時間をいただき、来店をお願いいたします」

 

え?契約ってiPadでしたのでは???

 

そうではなかった。あれはローンの申し込み手続きだった。本当に無知な私です。

 

4月に転勤するのに第一週で仕事を休むのは厳しいなあ…と思ったものの、どうしようもない。

新住所の住民票を持参するように書かれているし、転居届を役所に出さなければいけないから、休んで一度に済ませればいいか。

 

スケジュールがどんどん埋まっていくような気がする。転勤先で顰蹙を買いそうだなあ。頭を下げてお願いしなきゃなあ。

 

あと、メールにサラッと書いてあったんだけど、今発表されているローン金利は3月末までのものであって、私が引き渡しを受ける4月の金利は3月末に決定するらしい。ネットで動向を探ってみると、固定金利の場合は上昇する可能性が高いような感じですって😨

頼むからあまり大きく上がらないで。祈るような思いでした。

売買契約結ぶ(購入)

売却の契約を結んだ翌週の平日に購入の契約を結びました。場所は仲介業者であるL不動産です。

 

当日の持ち物

  • 印鑑(認印可)
  • 本人確認書類(運転免許証など)
  • 手付金1,000,000円
  • 印紙代10,000円

 

売却もそうでしたが、契約終了まで2時間半ほどかかるとのことでした。

 

手付金は現金なので直前に銀行でおろして持っていくんだけど、さすがに普段持ちなれない額なのでビクビク。L不動産に到着したときはホッとしました。

 

売主さんは宅建業者さんなので、重要事項説明に同席する必要はなく、契約書の署名捺印のタイミングで来ると聞いていました。

なので担当Mさんと私が2人きりで向かい合っている感じ。なんか変な気分です😓

 

何しろ先週似たような説明を聞いているので、Mさんも承知しているせいかざざ~っと読み流す感じなのですが、一瞬「?」と思ったのが、売買代金の説明の時に

「売主が宅建業者の場合は消費税がかかるのですが、売買代金は税込みになっておりますのでご安心ください」

 

え?え?

ご安心くださいって、そもそも税金がかかるなんて知らなかったし。

 

いやいや、ここでもし「消費税が別途かかります」と言われたら買えないでしょ。2800万の10%なんて予算を超えてしまう…。購入は無理ですよ。

 

帰ってから調べたら、土地は消費税がかからないけど、建物は業者が売主の場合にかかるんですって。だから単純に2800万の10%がかかるというわけではないのです。売買契約書には(消費税相当額〇〇円を含む)と書いてありましたが、100万台の金額でした。

 

個人間の売買なら消費税が発生しない。だから売却の契約時は話題にもならなかったのね。

 

こういうこと、業界では当たり前のことなんでしょうけど、あらかじめ教えてほしかったです。売買代金が税込なのは常識なのかもしれないけど。

 

結果オーライなので、こんなところで引っかかる私はこだわりすぎだろうか。

心の中はちょっとざわざわしたけどそんな気振りは見せずに黙って話を聞いている私でした。

 

一通りお話が終わると売主さんが入ってきてご挨拶。

てきぱきした感じの若い男性です。

 

購入の決済日は売却の契約書と同じ日(4月の第三週)で作成してありましたが、あくまでも書面上のことなので、この場で具体的に日程を詰める。

 

「ご自宅の買主様は木曜日の決済を希望されていましたので、同じ日にしたほうがいいですよね」とMさん。

「うちは大丈夫ですよ」と売主さん。

転勤したばかりで休みが取れるか不安だったけど、もうその日に決定するしかないので私も承諾。

 

Mさん「襖のがたつきは直していただきましたか?」(内見したときに気づいたところです)

売主さん「はい。釘が出ていたので打ち込んでもらいました」スマホの写真を見せる。

 

手付金を封筒から出してお渡ししたら、Mさんがまた例の機械に入れて枚数を数える。

数日前にみたばかりなのにまた「お~、この機械すごいですね~」と言ってしまった(苦笑)

 

署名捺印等が終了して売主さんは帰って行かれました。

 

「お疲れさまでした。これで一区切りですね」

「ありがとうございました。えっと、このあとやらなければいけないことは…」

「まずはローンの本承認を受けることですね。先日はあくまでも仮承認ですので、あのとき申し込んだ3行のうち、どちらの銀行にされるか選んでください。わたくしに連絡いただければ銀行の担当者に伝えます。そうすればお客様にパスワードが送られてきますので、ネットでローンのお申し込み手続きができます。できれば2~3日中にお決めください」

「わかりました。あと、家具など大量に処分しなければならないのですが、そういう業者さんを紹介いただけますか?」

「はい。弊社で取引している処分業者に話をしておきます」

 

決済日が決まったので、その週の土日に引っ越すことも決定。

住み替えに向けて本格的に動き出した。もう戻れない。

 

なんだか身の引き締まる思いになりました。