50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

媒介契約結ぶ

令和2年6月上旬にL不動産のMさんが訪問されました。

 

送っていただいた査定書の内容をもう一度口頭で聞いてから、提案内容で売りに出すことをお伝えしました。

 

こちらとしては売却を急ぐ事情はない。娘の大学学費を払い終える今年の10月以降、娘が大学を卒業する来年3月までのタイミングで新居を購入して引っ越せればいいなあと思っているので、このスケジュールをお話しした。

(でも、まだ夫と別々になることや購入が私単独だということは、なんとなく言えなかったし夫も黙っていた💦)

 

「今すぐ売却したいというご事情ではないので、ご提案通り3400万台で売りに出すのがいいと思います。それで売れたら引き渡し猶予を契約に入れて新居を探せばいいでしょう。予算が上がるわけですから新居を見つけやすいと思います」とMさん。

 

各社の机上査定では2900万くらいが妥当な価格で売り出し価格は3000万前後となっていたからかなり高額の売り出し価格だと思ったけど。

 

「まずは告知期間ととらえてください。そして一定の期間が過ぎたら価格を下げる。それも少しずつ下げるのではなく、一気に200万くらい下げるんです。そうすると売れる可能性は高まります」

 

自信に満ち溢れた口調です。

 

結局、3480万円で売り出すことになりました。

ちょうどうちの反転タイプが他社から3450万円で売りに出ているので、高すぎるようには見えず良いタイミングではと。

あちらも強気だと思ってたけど、追い風になってくれたらいいな。(少しでも高く売れてくれるとありがたい…)

 

で、ついにL不動産と媒介契約を結ぶことになり。

 

夫が「専任媒介で」と伝えたところ。Mさん、ちょっと言葉を選ぼうとしたけど結局直球で来ました。

 

「専属専任媒介契約ではまずいでしょうか」

 

「まずいというわけではないですが専属がつくと縛りが多そうで」

 

「そんなことはないです。ほとんど同じです。唯一違う点は、お客様がご自分で買主を見つけたときでも専属の場合は必ず弊社が仲介させていただくというところですね。例えばご親戚とか職場の同僚が買ってくださるときに、本来は仲介なしで不動産売買は可能ですが専属契約ですと仲介させていただくことになります。営業活動は同じ内容です」

 

夫と顔を見合わせて

「自分たちで買主を見つける当てってある?」

「ないな」

「職場でも売りに出す話はしないし、むしろ知り合いに買ってもらうのは恥ずかしいな」

「ん」

「じゃあ専属専任にしようか」

 

結構テキトーな感じですが…

 

Mさんが用意した契約書に2人で署名捺印しました。

なんか2人の共同作業は久しぶりなので緊張(苦笑)

 

契約は3か月単位。成功報酬なので、仲介手数料は売れたときに払う。仲介手数料は売却価格の3%+60000円に消費税をプラスした金額なので、3000万で売れたら大体100万円くらい。

 

専属専任媒介なので、他社のお客さんが我が家を希望したときも窓口はL不動産になる。

「その場合仲介手数料はどうなるんですか?」

うちはL不動産に支払う。買主さんは買主さんの仲介業者に支払うことになるって。

 

もし購入申し込みがあれば値下げ交渉してくる場合があり、L不動産が対応して相手と交渉する。通常は100万くらい下げたり、端数を切り捨てるなどの要望が多い。

 

Mさんは1週間に一度営業報告をメールで行う。(一応連絡先は私にしておいた)

 

営業活動の内容は

①契約日から5日以内にレインズ(国が指定した不動産流通機構のサイトらしい)に我が家の情報を登録する。そうすると他業者が確認できるので、家を求めている方に情報提供できるし購入や見学の希望があればL不動産に連絡してくる。

②SUUMO、アットホーム、ライフルホームズ、ヤフー不動産などの住宅サイトに広告を出す。もちろんL不動産のホームページにも掲載する。

③近隣の賃貸居住者にチラシを投函したり、L不動産のデータベースで購入希望の条件に合うお客さんにメールでお知らせする。

 

などなど。具体的な営業活動はメールで報告しますと。

 

L不動産は住宅サイトの有料枠を持っているので、写真をたくさん掲載できると言う。

広告にどこまで掲載しましょうか?

 

「マンションの外観や周囲の店舗などは載せるつもりですが、できれば部屋の中の写真も何枚か欲しいところです」

近所には売りに出したことを内緒にしたかったし、そもそも汚すぎて撮影できる場所がない😅

 

まだ最初なので部屋の写真はパスして、とりあえずベランダからの眺望を撮影してもらった。曇りだったのにちょうど日が差してきたのでラッキーだったかも。

 

契約書以外に「設備表」という設備関係が一覧表になったものも作らなければならず、給湯関係や水回り関係、収納や建具など、それぞれに「設備の有無」「故障不具合」のチェック項目がある。

Mさんと部屋を回って一つ一つ点検して有無を記入した。

この内容もレインズに載るので、それをみた他の業者さんが自分のお客さんの質問に答えたりするらしい。

売買契約が成立したときに改めて内容を確認するので後で修正するのは可能だけど、なるべく今の状態を正確に記入しておきたいそうです。

 

あとは我が家のセールスポイントを質問された。

夫と一生懸命考えて思いついたものをどんどん出していく。

 

〇眺めがよく、冬は富士山が見える

〇ベランダは南西向きなので日当たりは良い

〇高台に建っているので1階でも通風が良い

〇敷地内の花々が綺麗に手入れされている

〇ゆったりした造りで廊下が広く、お風呂も1620サイズ

〇マンションの管理がしっかりしており、清掃も行き届いている

〇スーパー、コンビニが近くにあり生活しやすい

〇駅から遠いがバス停は徒歩5分くらい

 

考え始めたら、「うちのマンション、いいところなんだなあ」と改めて感じて…媒介契約を結んだのがちょっぴり寂しくなった😞(←自分勝手ですが)

 

結局Mさんは朝10時に訪問してから3時間くらい滞在していました。こちらもお腹がペコペコになったし、どっと疲れが出ました。ついに売却活動が始まるんだよ~。

 

まあ契約は3か月間だから、更新時に様子を見て別の業者に変更することもできるのであまり深刻に考えなくてもいいんです。

 

とは言え、これからどんなことが起きるのか、不安と希望がごちゃ混ぜの気分でした。