50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

我が家の見学

初めてのお客さんが来ました。

広告を載せたばかりなのに、こんなにすぐ内見が入るとは思わなかった💦

 

夕方の5時が約束の時間。

ちょっと過ぎたくらいにインターホンが鳴り、テレビモニターを見ると、エントランスにMさんと他業者さんらしきスーツ姿の男性、そしてご夫婦?という男女ペアが見えます。

 

お返事してオートロックを解除したあと、「来るわ…来るわ…」とうろうろ歩き回る私たちでした(爆)

 

家のチャイムが鳴り、お出迎え。

コロナ禍だからと消毒をして、持参されたスリッパを履いて我が家に上がられました。もちろん全員マスク着用です。

 

家の内見ではあまりこちらからペラペラ話しかけてはいけないとネットに書いてあったので、状況を見守っていたのですが。

 

他業者さんが書類を見ながら説明していきます。

「え~リビングは16畳ありまして」

「ここがキッチンですね。独立タイプになっています」

「ベランダは西向きですね」「日当たりは午後からです」(南西向きだよ!11時前から日は当たるよ!と突っ込みたかったのですがここは黙っていたほうが良いかと判断しました)

「冬には富士山が見えるそうです」

しかしベランダに出ようとする気配なし。

 

ご夫婦(?)は「広いですね」と言いながら各部屋を一通り回りましたが、リビング以外の部屋は入り口からチラッと覗く程度で中に入らず、私たちへの質問もありませんでした。Mさんも言葉を発さず。

 

なんだか我が家に興味があって見に来たという感じではなく、形式的な見学のように思いました。結局10分くらいで「どうもありがとうございました」と3人は引き上げていきました。

 

残ったMさん。

「お疲れさまでした。わざわざ準備していただいてお手数をおかけしました」

「どういう方たちなんでしょうかね」と尋ねると

「元々この地区の物件を回る予定だったようで、ちょうどお宅の情報がアップされたのを担当者様が見て、時間が合えば参考にお見せしようと思ったようですね。だからこんな時間になってしまいましたけど、通常は昼間見学するケースが多いです」

「どこまでしゃべっていいのかわからなかったので黙っていたんですけど、西向きとか違うことを言ってたんですよね」少し憮然として私が言うとMさんは苦笑いしていました。黙っておいたのは正解だったようです。

 

「まあ、あくまでも他業者様のお客様ですので、あまりこちらが出すぎてはいけませんので。弊社に直接見学を申し込まれたお客様ですと、もっと詳しくご説明いたしますのでまた違う感じになりますが」

 

我が家の第一回目の内見はこんな感じで、準備した割にはあっさり終わりました。結局そのあと相手から連絡はなく、本当に「他の物件を見るついで」だったみたいです。

 

少し拍子抜けでしたが、こういうことがこれからもあるんだろうなと思いました。

 

Mさん帰り際に「ずいぶん綺麗になりましたね」とニヤリ。

「掃除が楽しくなりましたよ」と夫が返していました。

営業マンらしくかちっと礼儀正しいMさんなのですが、お互いちょっと親しみを感じ始めたかも。