50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

新規まき直しで内見へ

2週間ぶりの内見に娘と臨みました。

今回は4戸申し込んだのですが、そのうち1戸は申し込みが入ったそうで(←またか…)、3戸の見学になりました。

 

この前娘と現地を見に行って環境が気に入った、海が見えるエリアのマンション2棟と、当初から探していたターミナル駅A周辺エリアの駅近マンション1棟です。

 

担当Mさんの車に乗って出発。

お久しぶりなので車の中で情報交換をしました。

 

Mさんからは、買主側との調整状況。残金決済日から5~7日程度の引き渡し猶予を設定することを了承いただいたそうです。(ありがとう)

 

私からは「前回見学させていただいたマンションについて質問をメールで送ったのですが、2週間経ってもお返事がないですね」

 

私が出した質問についてはこちらに書いています。

ouchisumikae.hatenablog.com

 

「ご質問は相手業者様に転送いたしましたが、売主が業者の場合はなかなかお返事が難しいと思います。居住者でないとわからないこともありますしね」

なんだか釈然としない。どうしても売りたかったら一生懸命調べて返事するものではないの?

 

「そうなんですか。でもまあいいです。ちょっと気になることがありまして。MさんはOさんのサイトってご存じですか?事故物件を載せているサイトです」

「はい」

「実はそのサイトを見ていたら、あの部屋の棟に事故物件のマークがついていたんです。部屋番号は載っていませんが、住所は一致していますし1階と書いてあって面積もほとんど同じくらいなので、あの部屋じゃないかと思うんですが」

 

「そうなんですか?」いつも落ち着いているMさんもさすがに驚いたような声を出して。

「おかしいなあ。もし事故物件であればレインズにも載っているはずなのですが。どんなふうに書いてありました?」

「告知事項あり、と書いてありました。これってどういう意味なんでしょう」

「そうですね…」

Mさんちょっと考えて

「そういう書き方であれば事件ではなく、そこで病死された方がいるとか…。うーん、でも告知事項があるならそれを事前にお知らせしなければならないんです。あの物件にはそういう表記はありませんでしたから、別のお部屋ではないでしょうか。そもそもOさんのサイトが正しいのかわかりませんし…」

「同じ棟の別の部屋ということですか?」

「はい。あ、でも同じ棟なら別のお部屋でも気持ち悪いですよね」

Mさん勝手に納得したようでこのお話はおしまい。

私の中でも消化された感じで、このお部屋については候補から外すことに落ち着きました。

 

新規まき直しです。

 

そんな話をしている間に内見を希望したマンションへ到着。やはり坂をぐーんと上っていきます。

 

  • 1戸目

1棟めは売主さんの担当業者さんがお部屋で待っていました。

新築から18年経った3LDKのマンションで2800万くらい。南向きで採光・通風ともにOK。海は見えませんがマンションの裏側は公園になっています。

リフォーム歴はないのですがお部屋は綺麗。

「こちらはずっと賃貸されていまして、綺麗にお使いになっていたようです」と相手業者さん。

お風呂と台所を直せばすぐ住めそう。

相手業者さんは大規模修繕の時期や管理組合のこと、駐輪場など質問に答えてくれます。今までの内見ではこういうことがなかったので疑問点は解消できて安心したのですが。

 

ベランダからの景観が今一つだった。

見下ろすとすぐ前に民家があり、その広い敷地に枝や草が束ねたようなものがたくさん置いてあって雑然としている。

それに「もし将来このお宅が売却されたら、ここに高い建物が建つかもしれませんね」とMさんが小声で言う。

お部屋を出た後マンションの周りをぐるりと歩いてみました。閑静な町並みで、ちょっと歩くと海が見えるエリアになります。高台で風が心地よい。

 

そのままMさんと歩いて2棟めへ向かいました。

 

  • 2戸目

先ほどのマンションから徒歩1分くらい。ここは新築から30年経っていますが、一部リフォームされているので良いかなと思ったのです。

しかもここは2900万の3LDKなのですが、120㎡の面積なんです。めっちゃ広いのが気になる~♪

 

目指すお部屋は2階。マンションそのものは古いけど共用部分が綺麗に掃除されているし、エレベーターや廊下もなんだかお金をかけて作った感じで一つ一つに驚いていると

「こちらはバブルの頃に建てられたマンションですので」とMさん。

そしてお部屋に入ってみると廊下はゆったり幅広だし、リビングはなんと22畳もある。家具が何も置いていないからだだっ広く感じました。

3つの部屋もそれぞれ8畳あるし、物置など収納スペースもたっぷり。

「うわあ、広いなあ」と娘と歓声を上げていました。

リフォームについてはお風呂・トイレがしてあるけれど、台所は手を入れないと使えなさそう。

通風は今一つわからなかった。2洋室は通路側に窓があるので、開け放すのが難しいかもしれない。

カフェのあるスーパーは徒歩1分かからないかも。

 

でもMさん

「将来奥様がお一人になると考えますと広すぎますね」と。

「ううん・・・確かにそうですね・・・。広すぎて怖いかも」

 

  • 3戸目

今度はもともと希望していたエリアで、ターミナル駅Aから1つ先の駅が最寄になります。なんと駅から徒歩3分の築14年のマンションです。

「今まで内見していただいたマンションはほとんどが駅から10分以上歩く場所でしたが、今回は駅近マンションです。利便性が大きな特徴になりますね」とMさん。

フルリフォームされていてすぐ住めます。スーパーもすぐそばにあって本当に利便性がある。

 

部屋の窓から線路が見える。

「窓は2重になっていて防音ガラスが使われています。あ、ちょうど電車が来るのでどれだけ響くか聞いてみましょう」とMさん。

うっすら電車の走る音が聞こえますが、窓を閉め切っていると気になるほどではない。夜も眠れそう。

お部屋は60㎡台でコンパクトな造りです。

 

めちゃめちゃ便利なのは惹かれるのだけど…自分の終の棲家という感じがしなくてうなってしまった。

いや、病院も近くにあるので終の棲家として良いのかもしれない…。とにかく駅に近いというのは代えがたいポイントかも。

娘も「ここは本当に便利よね。ここでもいいんじゃない?」

Mさん「多分ここはすぐ売れると思いますよ。利便性を求める方は多いので」

そうですよね…。悶々…。

 

 

帰り、Mさんの車でお話をしながら自分の気持ちを整理しました。

利便性は魅力的。でもホテルや賃貸のような一時的に住む家ならいいけど、一生住むには騒々しい気がする。

今日見学した120㎡のお部屋が広すぎるのでは?と言われたけど、蔵書がたくさんあるし、もしかしたら将来親を引き取って一緒に住むかもしれない、あるいは子供たちが結婚して一緒に住むかもしれない。

ちょっと足を延ばせば海が見えるしスーパーが近くて生活しやすい。駅も徒歩10分。100%満足したわけじゃないけど、こちらのほうに魅力を感じたかも。

 

「息子も含めて3人でじっくり話し合ってみます」とお伝えしました。

 

本当に住み替え先が見つかるのか?最悪、買いたい物件が見つからない場合は賃貸の可能性も頭をかすめていました。