50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

仲介業者の駆け引き②

ついに購入したい物件が見つかった!

急展開だったので実感が湧かなかったのですが、娘と昼食を取りながらあーだこーだと話をしました。

 

自分に言い聞かせるように「もともとあのマンションは気になっていたのよね」

「壁がお母さんの好きそうな色だったわね」と娘も同感。

 

娘は携帯で調べて「徒歩17分は遠いかもしれないけどバス停まで10分くらいで、A駅に出るバスがけっこうたくさん出ているよ。思ったより便利かもよ」

 

気持ちが高ぶった状態でMさんのいるL不動産へ向かいました。

 

到着するとMさんが待っていました。Mさんはちゃんとご飯を食べたのかな?あまり時間がなかっただろうけど…。

 

「先ほどはありがとうございました。お部屋を出たところで他のお客さんと遭遇したのですが、どういう方なんでしょうか?」

「〇〇不動産さんのお客様でしたね。担当者と立ち話をしましたが、奥様が一度見に来られて気に入られて、今日はご主人も連れてこられたそうです」

「じゃあ購入希望かもしれないんですね!」

「はい。ただし今はまだお申し込みをされておりませんのでこちらが一番です。急いで申し込みましょう」

 

早速購入申込書を記入。

「すぐファックスしますね」とMさんが部屋を出ていかれました。

戻って「今、送信いたしました。相手業者にも電話で確認しましたが、ちゃんと届いたそうです」

「じゃあこれで購入は決定でしょうか」

 

Mさんはちょっと考えて

「おそらく大丈夫だと思うのですが…。あるとしたら『現金で買う』というお客様がいるとそちらが優先されるかもしれません」

「現金ですか!」

「はい。売主にとってはそれが一番安心ですからね。ローンの場合は下りない場合もありますので。まあ個人のお客様で現金で買われる方はめったにいらっしゃいませんので大丈夫だろうと思いますが」

 

でも相続とかでお金があるかもしれないし…。一抹の不安がよぎる。

 

「念のため、ローンの仮審査を申請いたしましょう」

「ローンの仮審査?」

「お客様の年収などを申告して、ローンを組めるか事前に審査してもらうのです。複数の金融機関で仮審査をしてもらい承認をもらっておけば、売主さんも安心して売買契約を結ぶことができるのです」

 

そのあとはMさんが渡してくれたiPadに必要項目を入力していきました。内見の日は何があるかわからないため、源泉徴収票や免許証をいつも持参するようにしていたので、年収など必要項目を入力できました。

 

借りる金額はとりあえず1500万にしました。自宅の売却が3200万くらいの額ですので、その2分の1から必要経費を差し引いて、大体1500万くらいあれば余裕が持てそうだったからです。この計算もMさんのほうでやってくれました。

 

「あくまで仮審査ですので、本審査の時は金額が多少変わっても大丈夫です」とのこと。

金融機関を3つ決めて仮審査の申し込みを完了。

 

「おそらく数日で審査結果が出ますので、ご連絡いたしますね。あとは今日他の方がお申し込みするかどうかです。先ほど申し上げたように現金でのお申し込みでなければ、お客様が優先されると思いますが、売主様がどのように判断されるかわかりません」

 

とにかく何か動きがあれば連絡をくれると約束してくれました。

ちょっとハラハラするけど、運を天に任せるだけです。