50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

売買契約結ぶ(売却)

契約日について、2月の大安の日曜日を買主さんが希望したので私たちは了承しました。

場所は、通常なら買主さんのご都合に合わせてご自宅(東京)の近くで設定するケースが多いそうですが、こちらの近くに来てくださると言っていただき、私たちの仲介業者L不動産(イニシャルはアトランダムに付けています)の一室で契約することになりました。

 

当日の持ち物は

・私たち売主の実印(夫婦各々必要)

・その印鑑証明書(同じく各々)

・売却する自宅の権利証(登記識別情報通知)

・固定資産税の領収書

・本人確認書類(免許証など)

・売買契約書の印紙代(10,000円)

 

忘れ物がないように何度も荷物を確認しました。

 

時間は11時から。

買主さんは手付金150万円を現金で持参されるって。

いただいたら半分にして夫と分けて持ち帰る予定。

 

夫とは同居しているのですが別々に出発して現地集合💦

まあ、そういう関係性ですから…。

 

買主さんとお会いするのは久しぶりだった。我が家の内見をされたのは12月の初めころ。そのときの記録です。

ouchisumikae.hatenablog.com

 

そのときの買主さんはあまり愛想がよくなかったのでちょっぴり怖かったけど、実際に顔を合わせてみると穏やかな感じの男性でした。

 

契約書はMさんが作成していて、住所・氏名の欄に記入して印を押すだけ。

宅建業者さんが重要事項説明をするのですが、買主さん側の業者さんが説明することになっているそうで、その業者さんが説明書を読み上げるのを黙って聞く私たち。

 

契約の内容については、事前にMさんへ希望を伝えていたものの…。売り渡し日をいつにすればよいか決めかねていたので、とりあえず4月の第三週の平日を設定しておきました。

しかし契約書上の日付より実際は多少前倒しになっても、買主さんが了承すれば大丈夫だとMさんから聞いていたので、この日はその交渉をするつもりでした。

 

売り渡す日は平日でなければならない。その日に残代金を決済し、所有権移転登記を行うので平日でなければ成立しないそうなんです。

 

購入物件の引渡日と同日でなければ私の場合困ってしまうので、事前にMさんとやり取りを繰り返していたのですが、購入の契約は翌週だったので、まだ具体的なスケジュールが未定の状態。

 

本当は娘の就職や私の転勤が予定されていたので、3月中に転居して落ち着きたかったんだけど…。

 

買主さんが12月の初めに我が家を内見されてから1月の下旬に申し込みいただくまで、結構時間がかかって焦らされた気分だったのよね。

すぐに申し込んでくれれば購入のほうもどんどん動いて早く見つかったかもしれないのに😞

 

でも、このタイミングだったからこそ新居が見つかったんだから、本当に何があるかわからないものですね。

 

そんなことを考えながら、業者さんの説明を静かに聞いていました。

 

売買契約の文言、重要事項説明書の内容について読み上げられていく。

引渡日については残代金受領から7日以内で設定。

 

そのあと、物件の状況報告書を確認。

売りに出した時に自宅の不具合や壁の穴などを申告していますが、その後変わった箇所があるか。追加する箇所、修正する箇所があるかを読み上げながら確認していきます。

 

そして設備表を確認。

給湯や水回り、空調など買主に引き渡すもの、撤去するものなどを確認していきます。

 

「照明器具はどうしましょうか」

買主さん「全部置いていっていただいていいですよ」

私が購入する物件には照明器具が付いているので不要。置いていって良いなら捨てる手間がはぶけてありがたい。うなずいていたら夫が

「リビングの照明は持っていきたいなあ。買い替えたばかりだし。他の部屋の照明はいらないけど」

「それでしたらリビングだけじゃなくて全て撤去いただいたほうがいいですね。部屋によって対応が違うのは混乱を招きますし」

「そういうことにしましょう」

余計なことを言いだしやがって…。

 

このころ、粗大ごみや燃えないゴミを少しずつ処分(捨てる分量に制限があったので)していく状態だった私は結構ストレスが溜まっていて、全部捨てきれるのか?と不安になっていたんですよね。

夫はゴミに関してノータッチだったし…。

 

買主さんが引き取ってくれるなら、そのほうが有難かったのになあ…。

 

買主さん「そういえば転居先は決まったんですか?」

Mさん「はい。来週売買契約を結びます」

買主さん「それは良かったですね」にこにこ

 

ここでちょっと交渉してみよう。

 

「あの、売却日のことなんですが、もともと3月中に転居を希望して動いていたところ、なかなか物件が見つからずこのようなスケジュールになったのですが、多少の前倒しは考慮いただくというお話をいただいておりました。わがままとは思いますが、少し早めていただくことはできますでしょうか…」(声が消えそうなボリューム)

 

買主さん「そうですね。一週間くらいならまあ考えなくもないですが、3月中と言うのは厳しいですね。早くても4月第一週ですとか」

 

あっさり却下。4月第一週だともっと休みづらいからあまり意味はないし…。

 

そうですよね…。もっと早く買ってほしいなんてすごいわがままを言ったような気がする。

 

ただね。私の希望はずっとMさんには話していたし、遅くなるのはまずいけど前倒しの変更は可と以前Mさんに言われたことがあったので、相手にも伝わっていると思っていたのです。でも初めて耳にするような感じでした。

 

結局、私の3月中の転居はムリ、ということがはっきりしました。来週の購入契約はこの内容に合わせて作成することになります。

 

売主である私たちと買主さんが売買契約書に署名捺印をしました。私たちは実印です。

 

買主さんが手付金の150万円を封筒から出してMさんへ。

紙幣を数える機械があって、Mさんがそこに入れます。

「おお~!」歓声が上がる。

「銀行みたいですごいですね~」

ぴったり150枚ありました。

 

 

現金を75万ずつに分けていただき、夫と私がそれぞれ受け取った。

このあとすぐに銀行のATMへ行って預けてきたよ。

残代金も半分にして夫と私のそれぞれの口座に振り込んでいただくよう買主さんにお願いしたら快く承知してくださいました。

 

帰宅して娘に契約の内容を話すと

「えー---!3月中に引っ越せないの?ずっとそれを希望していたのに…」

4月に就職するので手伝えないかもと言います。

私自身も転勤したばかりですぐに平日の決済日に休みをとれるか不安…。

 

困った私はネットで検索したら「先行入居」という文字を見つけました。

残代金支払い前に入居することらしい。

今は誰も住んでいないんだし、売主さんが了承してくれたら可能じゃない?

 

でも、売主さんに無理なお願いをすると、せっかく買い手が競合した中で私を選んでくれたのだから、売買を止める!と言われるかもしれない。なにしろまだ申し込んだだけで売買契約を結んでいないのだから。

 

ダメもとでMさんにこっそり聞いてみよう。

 

何度も何度も文を書き直し、念のための確認だと表現を和らげてメールを送ってみました。

 

お返事は来たけどちょっとムッとしている?

 

  • 今まで多数取引をしているが先行入居は前例がない
  • 残代金支払い前の入居は許可が出ないと思う
  • 売主業者に確認しても良いが印象が悪くなることも考えられるので聞いていない
  • 購入の引渡日を売却の決済日にあわせることはできると思うので、引渡日の相談をするつもり

 

「ご要望に沿うことができず大変申し訳ございませんが、日程のご検討をお願い申し上げます」と締めくくられていました。

 

しょぼーん

 

やっぱり無茶なお願いだったのね。

 

まあ仕方ない。4月の転居なら引っ越し代も多少安くなるかもしれないし。

前向きに考えることにして、翌週の売買契約に向けて必要な準備をしました。