50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせるまでの顛末記

みんなは怖くないのかしら?

スケジュールが着々と決まっていく。

 

4月第三週の木曜日が決済日。

午前中に売却のほうの決済を行い、午後は購入のほうの決済。

 

売却の決済は買主さんがお住まいの東京で夫と行う。約束の時間は10時。

 

で、売却が終わったら今度は購入の決済のため、私は夫と別れて電車に乗り、仲介業者のL不動産へ向かう。

経路検索してみたら、電車に乗っている時間だけで1時間かかるのに13時の約束。ギリギリじゃないか?と不安になったけど、設定したのはL不動産の担当Mさんだから、大丈夫だと踏んでいるのだろう。

 

でも、ご飯を食べる時間もないじゃない…。結構ハードだよね。

 

売却のスケジュールを夫にメールで説明して10時に東京へ行くよう伝えたところ

「ええ~。それどうしても行かなきゃいけないの?」と面倒くさそうな返信。

「当日は司法書士さんが本人確認をしなきゃいけないんだって」

「そんな決まりないと思うよ。だって外国人が日本の不動産を買うこともあるし、日本の人の場合だって例えば北海道とか遠方の人がいるだろう。決済のためにわざわざ上京するもんなの?本人確認に必要な権利証はあるんだし、委任状があればいいんじゃない?そもそも売主の一人(私のことかい💦)がいれば用は足りると思うんだけど」とごねる。

 

Mさんに夫の話を伝えると

「不動産の売買では売主様と買主様が同席して決済や固定資産税などの精算を行うなどの手続きを一度に済ませるのですが、一番重要なのは、双方の売買の意志を司法書士が確認しなければならないということなのです。そのために司法書士はご本人様確認もしたうえで、法務局で所有権移転の手続きをいたします。万が一決済日に同席できなかった場合は、その日に所有権移転の登記申請ができませんので、売買の手続きが遅れてしまうことになります」

 

絶対に欠席しちゃだめなのか今一つわからなかったけど、みんなが揃ったほうがスムーズに手続きできるものらしい。

 

夫のわがままはさておいて、私は今までうっすら持っていた疑問をぶつけてみました。

 

「決済日は必ずそこに行かなければいけないんですよね。でも、人間なんだから体調を崩したりどうしても外せない用事ができて行けない、という可能性はゼロじゃないと思うんです。そういうことは今までありませんでしたか?みなさん、ちゃんとその日にその場所に行くことができているんですか?」

 

「今はコロナのご時世ですし、可能性はゼロではありませんが、私の経験上今まで一度も欠席されたことはなかったですね。やはり不動産の売買となるとなんとか調整なさっているのではないでしょうか」

 

出ました。Mさんの「私の経験上今まで一度もナシ」

先行入居できないか聞いた時と同じニュアンス…。表現は柔らかいけどこんな質問ありえない!という雰囲気ですね。

 

まあそうなんだろうけど…。

 

地震などの災害でも起こらない限り、不動産の売買で欠席することはないんだろうな。一応夫もしぶしぶですが同席することを了承しました。

 

でも、なんか怖い。

この一日にすべてが集中しているんだ。どうしてもこの日を外してはいけないのだ。熱を出して寝込むわけにもいかないのだ。

 

不動産の売買をやった方たちはどうやってこのプレッシャーに打ち勝ったんだろう。

めっちゃ不安になってきたんですけど…。

 

考えすぎ?

でもまあこのころは、住み替えまで無事に終わるのか不安だらけだったんですよね。

やらなきゃいけないことが多すぎるのに、あまり時間がないんだもの。

 

売却と購入を同時に行うのって大変だ。Mさんからの連絡メールが頻繁に来るようになり、「はて。これはどっちの話だっけ?」と一瞬わからなくなるときもありました。

 

自分で望んだこととはいえ、もう夫は別世界の人。なんだか自分一人で恐怖と戦っているような感覚でした。