50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

購入の決済

売却と購入の決済を同日に行う。

そんなに特別なことではないようだけど、私にとってはダブルヘッダーで長い一日でした。

売却は夫と共同だったけど購入は私一人なので、孤独な闘い~😓って感じ。

 

午前中に東京で売却の決済を終え、私は一足先に購入の決済場所へ向かいました。Mさんは仲介手数料を夫に振り込んでもらうため銀行へ付き添うので、それが終わってから来ます。

 

約束の時間は13時でしたが、出発したのが12時近かったので、電車で1時間ほどかかるため遅刻は確実。Mさんが「少し遅れると連絡を入れてあります」と言っていたけどお待たせするのは申し訳ないのでまっしぐらに向かいました。もちろん昼食を取る時間もありません。

 

決済場所は私が住宅ローンを組んだ銀行のブースみたいな小部屋です。

到着すると、売主の業者さんと司法書士さん、Mさんの上司の方が待っていました。

ご挨拶したら早速手続きの始まりです。

 

身分証明書を提示して本人確認。

所有権移転登記の手続きを司法書士さんにお願いするため、委任状に署名捺印。

 

売買代金の支払いは、私の口座に振り込まれた融資金から売買代金+精算金を売主さんの口座に振り込むことになります。そのため払戻請求書に口座番号・名前・金額を記入して通帳印を押すのですが。

 

実は、午前の決済の時に持参しなければいけないものを数日前夫に伝えたとき

「そういえば通帳印は新しくしてなかったな」

「ってことは、最初に口座を作った時のままなの?」

青ざめた私。当時は別々になるなんて考えていなかったし、家計の管理を私がしていたので、私の持っている通帳印を2人が共通で使っていたんですよね。

「あなたの通帳印は私のと同じってこと?」

「そういうこと。でもまあそちらの決済は午後だろ?俺が必要なのは午前だから大丈夫じゃないの?」

こんなやり取りをしていて…。

 

今朝Mさんとお会いした時のこの話をしたら

「うーん」と天を仰ぎ

「ご主人の銀行口座から出金して仲介手数料を振り込んでいただきたいので通帳印は必要なんですよね…」

「では、振り込みが終わったら印鑑をMさんにお渡ししますので午後の決済に持って行っていただくというのはどうでしょうか?」と夫。

「そうしましょうか」ということに落ち着いたのです。

 

まだMさんは到着していないので

「すみません。印鑑はMさんが持ってきてくださるんです」と周囲に説明。

「仕方ないですね。じゃあとりあえずMを待っている間に押印以外のことは済ませましょう」とMさんの上司の方にリードしていただき、払戻請求書や振込依頼書を記入しました。

 

待つ

ひたすら待つ

 

雑談の中で、不動産の売買は大金が動くので振込の手続きは時間がかかると聞きました。印鑑があればMさんを待つ間に入金手続きを進められたのに…。ああ、本当に手際が悪いというか周囲に迷惑をかけてしまったというか。悶々とする私でした。

 

上司の方が

「Mと連絡を取り合っているんですが、どうやら電車がひとつ前の駅で止まってしまったそうです」

 

えっ😓

 

「まあ近くまで来てますから電車が動き出せばすぐですよ」

「そそそうですか…。すみません。そもそもうちの手違いで印鑑をお持ちできず、皆様をお待たせしてしまって…」ここでも謝っておく。

 

やっとMさんが「お待たせしました」と到着。

「印鑑を」と上司の方。

「あ、そうでしたね。確かにご主人からお預かりしてきました」

Mさんから渡された印鑑を急いで押したら「では、銀行に手続きをお願いしてきますね」と急いで用紙を持って出ていかれました。

 

そのあとはやっぱり待つ。

ひたすら待つ。

 

こういうときって皆さんどんな話をするんだろう。

 

和やかにおしゃべりするような雰囲気でもなく、話が弾むわけでもなく、沈黙の中から時々ぼそっと誰かが話してそれに応えて、また沈黙が流れ…。

なんか落ち着かない気分(-_-;)

 

「ちょっと様子を探ってきます」とMさんが席を外します。

戻ってきて「出金は終わったようですね。今は入金作業中のようです」

(そんなことまでわかるのかいと心の中でツッコミ)

 

早く終わらないかな~と思っていたのだけど、結局30分以上かかりました。ああ、やっぱり印鑑の不手際が悔やまれるなあ😞

 

出入金が終わり、銀行の方がお盆のようなものに振り込みの控えと現金を並べて持ってきてくださいました。

 

えーと。お盆に乗っていたのは多分こんな感じ。

  • 売主さんへ売買代金の残額と精算金(固定資産税など)を振り込んだ控え
  • ローンの保証会社へ振り込んだ保証料の控え
  • 火災保険・地震保険の振り込み控え
  • 司法書士にお支払いする手数料(現金)
  • 仲介業者に支払う仲介手数料売却分(1/2)と購入分(現金)

 

私が特に手を出すこともなく、皆さんが動き回っているのを眺めているだけ。

Mさんと上司の方が現金を分けて司法書士さんに手数料を手渡し。司法書士さんはその場で私に領収書を渡してくださいました。

 

仲介手数料はMさんが数えてから「確かにございます。ありがとうございました」と私に領収書を渡してくれました。

「仲介手数料は売買代金の3%+6万円ですが、売却と購入と両方を仲介させていただきましたので、購入分の手数料を弊社の基準で割引させていただきました」

「助かります。ありがとうございます」

 

売主さんもMさんに仲介手数料を手渡し。嬉しそうなMさんの表情がとても印象的。仲介業者にとってこの瞬間がたまらないんだろうなと勝手に思いました。達成感が半端ないでしょうね。

 

司法書士さんは「では登記所に行ってまいります。すべて完了しましたら権利証を郵送いたしますね」と言い残して急いで出ていかれました。

 

売主の業者さんは鍵の入ったケースを渡してくれました。マンション名が表に刻まれている立派なケースです。

「分譲時に配られたケースのようです」と。

「あの、これは別に特殊な鍵じゃないですよね。普通に回せば開きますよね」と間抜けな質問をしてしまい笑われてしまいました。

「ええ、右に回せば開きますよ。でも鍵は新しくされることをお勧めします」

「はい。引越日に鍵の業者が採寸に来る予定です」

 

その他管理組合の書類とか、分譲時に配られた「入居のしおり」とか細々したものをいただいて引き渡しが終了。

 

やれやれ・・・

長かったし疲れた・・・

 

終わったらおしゃれなレストランでゆっくりご飯を食べようと思っていたのに、いざとなるとなんだか無性にカロリーが高いものをガッつきたくなって、ファーストキッチンに入ってしまった💦

ベーコンエッグバーガーにかぶりつき、濃厚味のフレーバーポテトをぱくつく。めっちゃ満足しました。