50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

最寄駅まで徒歩17分のはずが

微妙な距離じゃないですか?徒歩17分って。全然近くないけど一応徒歩圏内です、という数字。実は私の現在の住まいはそういう場所でして…。

 

住居の買い替えを考えて新居を探したとき、私がまずこだわったのは次の2つの要件でした。

 

まず1つめは、複数の路線が乗り入れているターミナル駅Aの近くでありたいということ。

以前の住居もA駅を経由する場所だったので、毎日通勤する私にとってこのA駅の便利さは実感していたし、どこかへ出かけるときも楽。これは譲れないと思いました。

 

もう一つは最寄駅まで徒歩圏内であること。前住居は最寄り駅まで歩いて20分以上かかるので、バスを利用して駅に出ていました。バスの本数はそんなに多くなかったから1本逃すとしばらく待つ。終バスの時間も早いし、乗れなかったらタクシーで帰宅するしかなかった。

 

この買い替えで自分の終の棲家が決まると思うとこの2点は譲れない。それ前提で新居を探し始めました。

 

でも、A駅の近くは住宅の価格も高いのです。中古でも手が届かない。

 

そこでA駅から1つ先のB駅に目を付けました。B駅はA駅から4~5分の乗車で到着するので、B駅の徒歩圏内で手に届く住居はないものか。

 

こういう時にSUUMOはとっても便利。B駅と、念のためもう1駅先のC駅を指定して価格、間取り等希望内容を入力していき、「駅徒歩分数」を設定すると該当する物件が表示されます。

 

「やっぱ駅近が一番よね」と思って徒歩分数を「5分以内」で入力してみましたが、ヒットせず…。

 

さすがに無理だったかと思い「10分以内」で検索しても該当ナシ…。

 

意外にB駅C駅も人気あり?焦りだした私は「15分以内」を選択。やっとC駅徒歩13分の戸建が引っかかってきました。

 

そのときの記事はこちら

ouchisumikae.hatenablog.com

 

 

そのあともなかなか希望物件が検索に引っかからず試行錯誤する毎日でした。

 

結局「駅徒歩分数」は妥協して20分以内に広げたら物件が抽出されるようになったので、駅近物件はあきらめモード。

 

あとは、A駅とは関係ない路線の駅も候補に加えました。その駅は途中で乗り換えれば16分でA駅に出られる。

それから、A駅からB駅、C駅過ぎて20分くらい先の駅も最寄り駅に加えてみました。一度はそこのマンションにしようかと考えたこともあります。

 

当初の目論見からどんどん遠ざかっていき、2つの要件をあきらめるしかないか…と考え始めた頃、当初探していたB駅で久しぶりに徒歩圏内(17分)の物件を見つけて急遽見学→購入決定!という流れで現在の住まいが見つかったのです。

 

実際に歩いてみると17分じゃ到着しません😅

私が歩くとどうしたって20分以上かかってしまう。

そりゃそうだ。私みたいな50代の女性が歩くのと20代の若者が歩くのもスピードがかなり異なるんだし。

 

不動産広告では「徒歩1分=80m」という基準があるそうですね。ということは駅までの距離は

80m×17分=1.36㎞

 

往復すると2.72㎞。毎日これだけ歩くのか…。まあ、身体にはいいのかな。勢いで申し込んだものの、頭の片隅に「これでいいのか?」という不安がぽっちりありました。

 

ところがです。

娘が調べて「このマンションから徒歩10分くらいのバス停からA駅行きのバスがたくさん出ている」と判明。

しかもそのバス停の近くにコンビニはあるし、図書館や警察署もあって道が広々。バス停までの道は花が植えられ小川も流れており、歩いていて気分が良い。

 

結果、現在の私はB駅まで歩いて通勤しておりません。バスの定期券を買ってA駅経由で通勤しています。

A駅に直接出られると電車を乗り換える必要がなくてむちゃくちゃ通勤しやすい。しかもA駅そばにスーパーも銀行も一通り揃っているし、パン屋さん、スタバ、マックもあって便利(笑)

 

買い物はA駅のスーパーで済ませてバスに乗り、バス停から自宅まで10分程度歩く毎日は本当に楽です。バスは数分に1本出ているのであまり待たずに乗れるのも嬉しい。

 

休日などは気分転換にブラブラB駅前までお散歩することもあります。ウォーキングにもちょうど良い距離だし、普段見ていない風景が見られるのも新鮮で楽しい。そしてB駅は徒歩圏内なので、仮に仕事で帰宅が遅くなってバスが終わってしまったときはB駅から歩いて帰ることもできる。いざというときの保険ですね。

 

家探しってわからないものだなと思う。最初に考えた必須要件から離れてしまったようでいて、実はそうでもなく、結果こちらの望んでいた生活に近くなった気がする。私にとって、「住み替えて良かった!」と思える状況。今の時間を大切に過ごしたいです。