順番が来たので申告会場へ。パソコンがずらりと並んでいて、それぞれ人が立って操作しています。税務署の人が回って質問を受けたり教えたりしている様子。
空いているパソコンに案内されたのですが
「スマホはお持ちですか?」
「はい」
「ではこのQRコードを読み込んでいただき、入力を始めてください」
渡された案内に載っているQRコードを読み込んだら電子申告の画面が出てきました。
作成を開始します。
ええと、まずは作成する申告書の選択。
「所得税」でいいんだよね。
申告する収入の選択。
給与、公的年金、雑収入、一時所得、株式、それ以外の収入から選ぶことになっているけど、自宅を買い替えた譲渡損失の場合はどれを選ぶの?
首を傾げていたら税務署の方が近づいてきて「どうしました?」
「あの、不動産の譲渡損失の繰り越し控除をしたいんですけど、どれを選べばいいんですか?」
「ええっと、ちょっとお待ちくださいね」
ちょっと年配の女性署員に聞いたら「それはスマホじゃなくてパソコンでやってもらって」と言われてるの丸聞こえ。
「すみません。パソコンでやっていただきます」
閉じていたパソコンを開いて最初から始めます。
以前発行してもらった「利用者識別番号」とパスワードを入れて、源泉徴収票に印字されている金額等を入力していきます。
そのあと、所得から今回控除したいものを入力します。私の場合は息子の国民年金を払っているので、その控除証明書を見ながら金額を入力します。
それから「本年分で差し引く繰越損失額」を入力する箇所があります。
去年の申告書類を見ながら「前年分から繰り越された損失額」を入力。
この入力結果で自動計算され、私の所得税額が決定して、還付額がわかるのですが。。。
「源泉徴収された額が全額還付されますよ」
え!
「全額、ですか?」
「そうですね」
おかしい。これは絶対におかしい。
去年も源泉徴収された税金が全額還付になったのだけど、それは所得から譲渡損失を引いたら0円になったから、所得税も0円になったのだ。とてもわかりやすい。
でも、今年は損失が約160万円で所得額よりかなり少ないので、所得は0円にならない。だから所得税は安くなっても0円にはならないはず。
「あの、全額還付になるはずないんです。何か入力間違いしたのかしら」言いながら目を凝らしてパソコン画面をチェックしました。
税務署の方は「大丈夫ですよ」
「いやいや、おかしいです。これで後から『実は違っていたので戻してください』と言われたら困ります」
税務署の方は内心困ったかもしれませんが、一緒に申告画面を見てくれて「全部合ってますね。間違いないですよ、大丈夫です」と太鼓判を押してくれました。
ありがたいけど不思議で仕方ない。謎。
もやもやしながらもとりあえず確定申告は終わり。申告書の控えをいただいたので、帰ったらじっくり見ようと思い、帰路につきました。
今年は1時間くらいで済んだかな?やっぱり2年目は早く終わりました。