50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

何を重視するのか

直前に見学を決めた今回の物件は、当初から希望していたエリアのマンション。ターミナル駅Aの一駅先B駅から徒歩17分のマンションです。新築から13年で、リフォームされたお部屋が2800万台で売りに出ていました。

 

このマンションは年明けくらいに別の部屋が売りに出ていて、見学を申し込んだら担当のMさんに

「以前売却の相談を受けたので部屋を知っているが風通しが悪くてカビの発生が酷いのでお勧めできない」と言われたマンションです。

 

でも、今回売りに出ているお部屋は位置も階数も間取りも違う。

同じマンションでも部屋が異なれば内容も異なる。これは内見を繰り返している私の経験からわかったことです。

このマンションの外観や雰囲気などはネットで見て結構好みだと思っていました。

せっかくスケジュールが空いているし、気楽な気持ちで内見しよう。

 

本来ならこの日見学するつもりだった海の見えるマンションは担当業者がお休みで見学できないため、内見はこの一戸のみです。

 

いつもなら最寄駅でMさんの車に拾っていただくのですが、今回は「徒歩17分」を体感してみたくて

「駅からマンションまで歩いてみたいので、現地集合でお願いします」とお伝えしました。午前10時の約束です。

 

当日はとても良いお天気で、2月の割には暖かく、爽やかな風が吹いていました。

娘と駅から地図を見ながら歩きましたが、気になるほどの坂はなく、道が整備されていて歩きやすい。

まるで遊歩道のように花が植えられ、川に沿って歩く道もあり、雰囲気がいい町だなと思いました。

 

やはり広告の「徒歩17分」は私の場合20分はかかりました。でも平坦な道なので距離はあまり気になりませんでした。

 

マンション前に着くとMさんが待っていました。

 

ネットで見ていた通り、外壁の色といい、エントランスの重厚感といい、私の好みの外観でした。周辺は住宅街で静かです。

 

エレベーターで上がり、見学住戸へ。

部屋の前はポーチになっていて、門扉を開けて入ります。ちょっとした戸建感覚。

 

お部屋はリフォームされているのでフローリングが綺麗。玄関から入ると廊下で、左右に洋室が1室ずつ。少し進むとまたドアが左右にある。トイレとウォーキングクローゼットのドアです。

廊下の突き当りにLDKへの扉があり、入ると右側に洗面室・浴室。左側にカウンターキッチン。奥に進むと右手に和室。LDKと和室は南向けのベランダに面しています。

 

先に来ていたMさんは事前に窓をすべて開け放し、各部屋のドアも全部開けていたので、爽やかな風がすいすいと入ってくる。

「風通りがいいですね」

 

南向きのベランダは日当たりが良く、資料によると10㎡くらいの広さがあってゆったりした奥行き。洗濯物がたくさん干せそう。ベランダの正面には山が見えて、緑が広がっていました。

 

壁紙も床も張り替えられている。ガスコンロも取り替えてあるそうだ。

キッチンと浴室、洗面台の本体は元々綺麗だったので替えていないそうだけど、磨いてあるせいか新品同様に見えた。

 

各室を回って一つ一つ見ていった。

洋室用のウォーキングクローゼットは廊下からも入れるし、広くて納戸として使えそう。

娘は携帯のアンテナが立つかチェック。

 

一通り見終わってLDKに戻りました。

娘が「すごく良いんじゃない?」と。

 

私もそう思った。

今まで見た中で一番心に響いた感じ。

 

駅近とは言えないし、もともと洋室3つの間取りを希望していたけど。

希望が100%かなっている家ではないけれど。

でも、自分が優先したい条件って何だろう。

 

今まで内見したマンションで気に入ったものは外観や眺望が良いものが多かった。日当たりや風通しも良いもの。

もしかしたら、そういう部分が自分にとって大事なのかもしれない。

それにリフォームされているのですぐに居住できる。当初から希望していたA駅周辺エリアのマンション。必要な項目をかなり網羅していると言えるかも。

 

考えている私を見守っている娘とMさん。静かに待っている感じがちょっと怖いけど💦

 

ここにしようかしら」するっと言葉が出た。

 

数日前まで候補にも載せていなかった物件だったのに、こんな展開ってアリ?

自分でも実感が湧きませんでした。