50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

高齢の親に確認したいこと

自分自身の健康のことで不安になっている毎日ですが、先日父が90歳になりました。

90歳は「卒寿」と言うらしいですね。

「そつじゅ」とは人生を卒業するという意味?と最初不審に思ったのですが、「卒」の旧字体が九十と読めることからその表現になったようです。

 

母も80代。2人は定期的に通院しているけど自分で生活できていて介護の必要がありません。これは子供にとってとてもありがたいことです。

 

とは言え高齢なので、いつ何があるかわかりません。突然2人に何か起きたら。

 

そのときにきちんと対応できるようにしたいと思い、以前(10年以上前ですが)母にそんな話をしたことがありました。

母は「大丈夫。ここを開ければわかるようになっているから」と電話台の下を指さしました。

「いろいろ書いたものが入っている」と言うので、そのときは追々細かいことを確認しようと思いました。

 

でもこういうことって確認しづらくないですか?なんだか親の死を考えているみたいで聞かれたら嫌な気持ちにならないかな?って。

 

それでなんとなくそのまま先送りにしていたのですが、父が90歳になったのをきっかけに、実家で改めて聞いてみました。

 

「あのね。2人はとっても健康でこれからも元気だろうと思うけど、年齢的に何が起きるかわからないでしょう。例えば病気になったり入院したり、万が一2人に何かあった時、私がきちんと対応できるようにしておいてほしいのよ。前聞いた時に書いたものが電話台の下にあるって言ってたけどどういう内容になっているのかな」

 

そしたら母がキョトンとして

「この下に?そんなこと言ったっけ?」

「言ったよ。ここを開ければ全部わかるって」

「そんなものないよ」

 

えー!

確かにそう言われたのに。

 

びっくりして何回も尋ねたのですが「そんなことはしていない」の一点張り。

その話をしたのは10年以上も前なので忘れてしまったのか?

 

いずれにしても終活の準備は何もしていないことは確かなよう。

 

改めてじっくり話しました。

2人のことを大切に思っているし、困った時は助けたい。

例えば倒れて入院したとき私がサポートをするために知っていたほうがいいことはある。他にも2人にとっての常識を私は知らなかったりする。できれば2人が健康なうちに整理して私に伝えてほしい。

もし私に知られたくないこと(例えば資産状況とか)があれば、今教えてくれなくてもいいから書き残すとか、後で見たときに分かるように準備しておいてほしい。

 

すぐじゃなくていいからと念押ししながら、下記の内容を書いたものを渡しました。

 

確認したいこと

  • 資産を預けている金融機関名
  • 土地や家などの資産
  • 加入している保険
  • クレジットカード
  • ローン
  • 契約書や印鑑などの重要書類の保管場所
  • 年金、保険料、公共料金、電話料金、新聞代、NHK受信料等の引き落とし口座
  • 健康保険証や年金手帳などの保管場所
  • かかりつけ医、病院名
  • 服用薬、健康保険証、年金手帳などの保管場所
  • 年金、保険料、公共料金、電話料金、新聞代、NHK受信料等の引き落とし口座
  • 連絡先リスト
  • お墓関係の連絡先と作法
  • その他私が知っておいたほうが良いことがあれば併せて教えてください

 

親が元気なうちに確認したほうがいい内容をネットで調べて書き出してみたものです。

「手書きは大変だと思うからメールでも送るので、少しずつ作成してほしいの」とお願いしました。

 

「確かにエンディングノート的なものは作ろうかと話していたんだよ」と父。

「心配かけて悪いわねえ」と母。

 

気を悪くしなくて良かったと内心ホッとしました。

 

帰宅してからメールで一覧表を送りました。母から返信が来て

「確認したいことはよくわかりました。これから丹念に正確にお知らせするのでしばらく待っていてね。いろいろありがとう」

 

またまたホッとしました。

 

返事が来ればまたわからないことがあるかも。確認しなければいけないかもしれないけど、とりあえず一歩進んだのだ。あとになって「聞いておけばよかった」と後悔するわけにはいかない。

 

親が元気な今の状態は幸せなんだよなあ…。先のことを考えるのは寂しいけど、子供として責任を持たなきゃいけないよね。