50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

マンション管理費等の滞納者

分譲マンションに住んでいると毎月支払わなければいけないお金があります。それは管理費と修繕積立金(以降、管理費等とします)。これを支払うことによってマンションの景観や設備が維持されるのですよね。このお金は毎月口座から引き落とされています。入居したときは約23000円だったのですが、途中で修繕費が1万円値上がりしました。まあ、ここを買ったときに値上がり予定を告知されて知っていましたが、やっぱり月々1万円多く払うようになったのは痛いです。

 

先日、管理組合の理事会議事録がポストに入っていたので斜め読みしていたのですが、管理費等の未収について記載があったので思わず手を止めてじっくり読んでしまいました。

 

以前から管理費等の支払いが滞っていて、何度も督促しているのに支払いがなく、ついに未収金が50万円を超えたとか。

少額訴訟の上限が60万円なので、それを超えたら通常の訴訟になる。どのように対応しようかと議論している様子です。

 

管理会社の顧問弁護士に対応してもらうようですが、理事さんたちの苦労されている様子が伝わってきました。

 

そしてふっと昔のことを思い出しました。

 

以前住んでいたマンションで管理組合の理事長を務めたことがあったのですが、当時は理事長だけに来る情報が多かった。その中に管理費等の滞納者情報があって、部屋番号・苗字が記載されているんです(現在はどうなのかわかりませんが)。

 

今回のようにずっと支払いが遅れているガチな滞納は1室だけでした。その方は結局その部屋を売却して、買主さんがまとめて払うことになったので決着。近所ではなかったし面識もなかったので他人事のような感覚でしたが、問題は時々支払いを忘れて報告に上がってくる部屋。

延滞の常連さんが2室あったのですが、1室は息子のお友達のお宅、もう1室は娘の同級生のお宅でした。

 

初めて名前を見たときはなんだかすごく嫌~な気持ちになりました。

 

特に息子のお友達の家はすごくお世話になっていて、息子の一番の仲良しさんだったから驚きました。鍵っ子だった息子をよく家に誘って遊んでもらったし、一緒に少年野球のチームに入っていたのでお母さまと私も交流があったんだけど、すごく気配りの行き届いた方で小学校ではPTAの役員を引き受けていました。

コミュ障だった私にもいろいろ話しかけてくれたし、フルタイムで働いている私にとって彼女は他のお母さまたちとの繋ぎ役的な位置にいてくれたから、私は日ごろからいろいろ相談していました。本当にすごく助けられたと思う。

 

息子が中学に上がったくらいから友人関係が変わってきてあまり顔を合わさなくなったけど、たまにマンションのエレベーターで一緒になった時はお喋りしていました。

 

ご主人は大手の企業にお勤めでお金に困っている様子もないし、なぜ支払いが滞ったのか不思議で仕方ない。ルーズな方にも見えなかったので、いまだに謎です。

 

あちらは理事長にそんな情報が行くとは思っていなかったでしょう。もちろんこちらからは口外不可。そのあとも何度か顔を合わせたけど、特に変わりなくお話ししました。

 

何と言っても息子の仲良しさんのお宅が管理費等を延滞していたのはかなり重たい事実でした。表と裏の顔を知ってしまったようでショックだったな。

毎月届く報告書を見て、まとめて払った月は「良かった」と思ったし、延滞したときはガッカリしていました。

電話で催促して奥様が応答したという記事が載っているときもあり、見てはいけないものを見ているようで辛かったです。

 

もう1室は娘と同級生のお宅。こちらは親御さんと交流が無かったのでお名前を知っている程度。実は顔もよく覚えていないし会話したこともない。だけど、知っている人が延滞しているというのはやっぱり嫌な気持ちになる。娘の口から「〇〇ちゃんがね」と名前を聞くとハッとする。

 

滞納者を知ってしまう理事長という役職も嫌だなあと思った。

 

どちらもコドモ関係のお宅だったけど、例えばお隣りとか日常的に顔を合わせて挨拶する人が管理費等を延滞しているとわかっても、そのあとまっさらな気持ちで接することが難しいと思う。なんだか心に澱のようなものが積もる気がするんだよね。

 

それにしてもマンションの管理費等は所有している限り支払わなければいけないお金だ。賃貸じゃないけど家賃みたいだね。いずれ年金暮らしになったら管理費等の出費が重たくなるんだろうなあ。。。