50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

売却の決済

決済日当日です。

午前10時に買主さんの仲介業者さんの会社で行います。

 

私たちの仲介業者である担当Mさんによると、通常は買主さんが住宅ローンを組んで購入するので、そのローン銀行のお部屋をお借りして行うことが多いそうですが、私たちの買主さんは勤務先で融資を受けて購入するので銀行は関係ないため、こういう形になったようです。

 

少し早めに着いたつもりだったけど、入口前で夫とMさんが既に立っていて、話しながら私を待っている様子でした💦

 

3人揃ったので中に入りました。

広めの部屋に案内されると、買主さんとその仲介業者の担当さん2名、他にももう1人座っています。

 

「こちらが司法書士の〇〇様で」と紹介されてご挨拶。名刺をいただきました。

 

女性の方がコーヒーを運んできてくださったり、お手洗いを案内するなど気を使ってくださったので少しホッとしました。緊張しなくて自然体でよいのかな?

 

みんなが座って少し落ち着いてから始まりました。

 

持ってくるよう言われていた権利証、印鑑証明書、住民票をお渡しします。

 

「身分証明書を見せてください」と司法書士さん。

本人なのか確認をするそうです。

 

売却するマンションの所有権移転登記を司法書士さんが代行するので、委任状など複数の書類に署名捺印をしました。

 

司法書士さんが書類を一つ一つ確認。その間私たちは無言でとにかく待つ。張り詰めた雰囲気。

 

しばらくして「確認が終わりましたので、代金の支払いを行ってください」と司法書士さん。

 

さっき書いたように通常なら銀行の融資で残代金の決済を行うため、お金を動かすのは銀行さんにお任せするようなのですが、今回はそうじゃないので

「では行ってきます」

 

買主さんが立ち上がり、ご自分の口座のある銀行へ向かいました。ご自分で私たちの口座に振り込みをしてくださるのです。

しかも私たちは半分ずつを夫と私それぞれの銀行口座に入れていただくようお願いしていて快く受けてくださったので、振込が2回になるというお手間をかけてしまいました。

 

買主さんが戻ってくるまでなんとなく気まずい雰囲気になりつつも…

「いやあ、なかなか素敵なお部屋ですね」と夫が口火を切る。

相手業者さん「ありがとうございます」(笑顔)

「テーブルや椅子も重厚感がありますね」とMさんも加わり、なごやかな雰囲気でこの建物の由緒を聞く時間になりました。

 

まさかこんなところで夫が役に立つとは思わなかった😲

 

買主さんが戻ってきて「振り込んできました」

「では、お2人とも入金を確認してきてください」ということで今度は私たちが立ち上がります。

自分の口座がある銀行へそれぞれが向かい、記帳するのです。

 

事前に最終金の明細書をMさんからもらっていて、振り込まれる金額はわかっていたので、通帳に印字された数字と照合します。確かに合っている。

 

急いで戻ったら夫はまだでした。夫の銀行のほうが少し遠いのです。

 

「確かに確認できました。ありがとうございました」と買主さんにお伝えすると

「お引越しのほうは準備できそうですか?」

「はい、なんとか荷造りを間に合わせるつもりです。土曜日に引っ越して日曜日の午前に不要な家具などを業者に引き取っていただくように手続きしました」

「日曜日の午後に鍵の引き渡しをお願いしたいのですが、現地に何時ごろうかがえばいいでしょうかねえ。1時で大丈夫ですか?」

決済日から7日以内に引き渡す契約になっています。

 

1時か。搬出は終わっていると思うけど大丈夫かなあ…。家具を退かした場所を拭いたり掃除したいし。

 

ちょっと不安そうな表情に見えたのか

買主さん「じゃあもっと遅くして2時にしましょう」

「2時なら大丈夫だと思います。ありがとうございます」

 

そのうちに夫が戻ってきて「確かに振り込まれていました」と報告。

「これで売買は成立ですね。それでは私はこれから登記所に行って、所有権移転の登記を行ってまいります」と司法書士さん。買主さんともご挨拶をしてお開きとなりました。

 

夫はこれからMさんと一緒にもう一度銀行へ行き、仲介手数料の半分を振り込む手続きを行います。私はこのまま午後の決済のため、住宅ローンを契約した銀行へ向かいました。1時に約束しているのですが、もう12時近くなのでMさんを待たずに先に出発。Mさんは夫の振り込みが終わってから後追いで銀行に到着する予定です。

 

「じゃあ後ほどよろしくお願いします」とMさんに挨拶して、電車に乗りました。

朝から気を張っている状態が続いていて、なんだかぼーっとして感覚がなく、地に足がついていないような私でした。