50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

他業者とのやり取り

娘と他業者物件の見学を申し込んだころ、以前から担当してくれているL不動産のMさんから

「そろそろ媒介契約更新時期を迎えますので、状況のご説明を含めお伺いさせていただけますと幸いでございます」と連絡が来ました。

物件見学の翌週末で日程調整しました。見学の結果次第では更新するかどうかも検討しなきゃ。

 

見学物件の担当P不動産(アルファベットは全部アトランダムに付けています)の担当Qさんと、当日午後3時に最寄り駅前で待ち合わせ。

20代~30代前半くらいのQさんは若者らしい活気に満ち溢れた方で、名刺を差し出しご挨拶されました。年代的には一番最初に接したX不動産のYさんと同じくらいかと思いましたが、Yさんの体育会系の素朴な感じに対してスタイリッシュな感じです。

 

Qさんの車に乗り込み、物件に出発。

 

電話ではこちらの事情(現在住んでいるマンションを売って夫と分け、自分の新居を購入したい)をお伝えしてありました。

そのときQさんは「自分も母子家庭で育ちましたのでぜひお手伝いしたい」ということを話されていました。

 

物件は最寄駅から徒歩18分。車に乗っていると、しばらく平坦な道が続いたので

「坂がなくて楽ですね」

「この駅の周辺は坂が比較的多いのですが、ずっと平坦ですね」などとやり取りをしていたのですが、途中からぐーっと上がりだして。

 

「物件まであと少しなんですが、直前に急な坂があるんですね」と。

 

これがかなりの急傾斜で、40度くらいあったんじゃないかなあ(体感ですが💦)。

車はゆっくり上がっていったのですが、毎日歩くのはきついだろうなと思いました。これから歳をとっていくし、車は運転できないし。

 

「本当にもう少しなので、家の手前で坂を上がる感じですね」とQさん繰り返します。

 

坂を上がりきったところが住宅街になっており、お目当ての物件は角地の南向き。目の前は斜面なので見晴らしはとてもよく、町が一望できます。

 

地下車庫というのでしょうか。トンネル状に土地がくりぬかれた車庫があり、その上に2階建ての住宅が建っています。車庫の横の階段を上ると門があり、中に入ると玄関があります。

 

SUUMOで検索すると、そういうタイプの戸建が割と多く、確か初めて内見した戸建もそういう造りだったと思う。これだと道路から家の中が見えないからプライバシーが守られるかも。

 

玄関から振り返ると、やっぱり眺めは素晴らしいし開放感がある。

用意していただいた使い捨てスリッパを履いて上がると、家の中はリフォームされており、綺麗です。

1階にLDKとトイレ、浴室、洗面室。2階に3つの洋室とトイレ。一通りぐるっと回りってチェック。すべての部屋が南向きなのでそれぞれの眺めも素晴らしく、日当たり・通風もGOOD。家そのものは申し分ありません。これで2800万くらいでした。

 

お金が足りるかということもあるけれど、問題は…

 

「坂がきついですよね…😞」

「確かにお歳を考えると、今は良くてもこれから厳しくなるかもしれませんね。一応坂の上にバス停があるのですが、本数が少ないので使いづらいかもしれません」

「それに徒歩18分というのも許容範囲ギリギリかと思っていましたが、この坂だと私の足なら30分くらいかかるかもしれません。ちょっと難しいですね…」

 

そのあとはしばらくQさんと話し合い。娘は気を利かして少し離れます。

 

予算について。今までは、以前X不動産のYさんに計算していただいて、1100万しか借りれないと思っておりました。

そのときの記事がこちら

  ↓

 

ouchisumikae.hatenablog.com

 

でも、この金額で予算を組むとなかなか希望物件が見つからない。夫との共存をあきらめてからいろいろ検討した結果、思い切ってローンを10年にすれば、物件によってはローン控除が使えるのでなんとかなるかもしれないと考え直しました。

 

月々7~8万でボーナス時35万の支払い、これで10年ローンを組むとしたら幾ら借りれるか、という相談をしたところ、iPadでささっと計算したQさんは「1500万はいけますよ」

売りに出している我が家が3000万で売れたら、その半分の1500万にローン1500万を足して3000万。手数料等考えると貯金を入れても予算は2800万が上限かな、というお話をしました。

 

「SUUMOで探してもなかなか徒歩圏は見つからないんですよ」と愚痴るとQさんは

「戸建がご希望なんですか?マンションはいかがです?」

 

「特に戸建にこだわっているわけではないんです。たまたま最近まで探していたのが各々の独立性が高い戸建だったのと、マンションは管理費や修繕積立金がかかるので予算を下げなきゃいけないかと思って」

「こだわっていないのであれば両方を探してみましょう。予算に合ったものが見つかるかもしれません。あと、3LDKがご希望ですが、例えば2SLDKはいかがですか?Sというのはサービスルームと言って、普通の部屋と同じくらいの広さでも窓が小さいなどで建築基準法上の居室として認められない部屋なんですが、昼間お仕事されて夜寝るだけなど、一日中部屋にこもる方で無ければ特に健康上問題ないと思います。」

「なるほど」

「あと、駅から徒歩圏内がご希望ですが、頻繁に出ているバス停の近くならばいかがでしょう」

「う~ん。一応徒歩圏内であってほしいんですけど便が多いならいいかもしれません」

 

どんどん提案してくるのでびっくりしました。こういう感じ、L不動産のMさんにはない。

 

あと、Qさんは売却についてもいろいろ聞いてきました。

「6月に売りに出されてもうすぐ半年ですよね。動きはいかがですか?」

「内見に来られたのは2件だけなんですよね。まあ、うちが急いでいなかったので金額を高めに設定したのもあるんですけど」

 

Qさん、きらっと目を光らせ

「失礼ですが広告を拝見させていただいたんですけど、弊社ならプロのカメラマンにもっときれいな写真を撮影させることができますし、お片付けサービスというものもあってお部屋をすっきりさせることができます。広告次第でアピール力が全然違いますよ。」

 

「それにL不動産さんと弊社では規模が違いますので、HPへのアクセスも多く、ネットワークがありますので早く売却できる可能性が高いと思います。」

 

「購入物件についても弊社なら候補を探して多数ご提案できると思います。お話をうかがっていると、お客様はご自分でSUUMOなどのサイトを探していらっしゃるようですよね。弊社に任せていただければもっと幅が広がると思います」

 

畳みかけるQさん。

 

確かにそうなのよね。

 

ただ購入についてはまだL不動産のMさんには具体的なことをあまり伝えていないので(夫と別々になることもまだ話していないし)、売却についても急がないと伝えて種まき(告知)期間を設けたから時間がかかっているのであって…。

 

しかし、今までの内見申し込みはすべて他業者経由だった。L不動産に直接申し込んできたお客さんはいなかった。そういうところが不動産業者の規模のせいなのか、よくわからない。

 

私は少し考えて

「おっしゃることはよくわかりました。ただ売却については夫と共同名義ですので夫に相談しなければいけません。実は来週末に契約更新のためL不動産さんがいらっしゃるんですよ。なので夫と話をして、どうするか検討しようと思います」

「そうですか…。わかりました。じゃあまたご連絡いたします。あと、先ほど申し上げたような物件も含めて探してみますね」

 

そんなやり取りでその日は終わりました。

 

考えてみて…

半年近くMさんとやり取りをしてきて、あちらから物件をお勧めしてくることがあまりなかったし、Qさんの提案には正直頷ける部分があった。

価格を下げたのに内見の申し込みが3週間全くない。営業活動も報告を読むと大きな転換はないし、少し停滞しているような気がする。仲介業者を変えてみるのも一つの手かも。

 

Qさんが言っていたプロカメラマンの撮影やお片付けサービスはL不動産のパンフレットにも載っていたけど、Mさんからそんな話は一切なかった。なんでだろう。それもちょっと不信感あり。

 

帰って夫に話してみると、

「よくわからんから任せるけど、変えたから売れるとも思えないな」と首を傾げている。

「とりあえず疑問に思ったことはMさんに聞いてみるわ。そのうえで契約更新するか判断してみようかしら」

「まあいいけど、業者を変えるのはあまり気が進まないな」

(気難しい夫がぐいぐい来る若者のQさんと合うかな?という不安もある…)

 

売却も購入も自分だけだったら、自分の判断でどんどん進むのだけど、売却は共同というところがめんどくさい。つくづくそう思いました。まあ、仕方ないんだけどさぁ…(>_<)