50代で家を買い替えた話

50代になって夫とは別の人生を歩みたくなり自宅を買い替えて新しい生活をスタートさせた顛末記

搬出作業始まる

いよいよ引っ越し当日になりました。

この日娘は仕事のため、引っ越し作業は私と息子で対応することになりました。

 

自宅探しの内見にいつも同行してくれて、相談を聞いてもらったり愚痴を一緒にこぼしたり、買い替えのパートナー的存在だった娘がいないのは心細かったけど…。その分息子に「頼むよ」と何度も伝えました。

 

荷物の搬出は私が立ち合い、息子は新居で受け入れるという体制です。

 

まずは息子に伝えたかったこと。

 

「新居に着いたら真っ先に確認してほしいことがあるの。多分玄関の外側に電気のメーターボックスがあるから開けて、中に書いてある番号とアンペア数を私に知らせてちょうだい。それを私が電力会社に伝えたら電気を使えるようにしてくれるらしい」

「わかった」

「随時連絡を取り合いましょう。何かわからないことがあったら電話でもLINEでもいいからすぐに知らせて」

「わかった」

 

一言しか返事してくれないので本当にわかっているのか疑問だったけど、やってもらうしかない。

息子は鍵を持って朝早くに新居へ出発しました。

 

8時半ちょうどにインターホンの音が鳴り、引っ越し業者さんが「お邪魔します!」と入室。見積書では「作業スタッフ3名」と書いてありました。

 

もしかして十代?と思うくらい若い感じの男の子と50代くらい?の男性、そして白髪のベテラン風男性の3名です。

これは白髪の方がリーダーかな?と思ったら若者が名刺を取り出し

「初めまして。本日担当させていただくKと申します。何かあれば私にお話しください!」

あら。この子がリーダーなのね?うちの子とあまり歳が変わらない感じだけど大丈夫なのか?(母親目線でごめんなさい…)

 

「え~っと。まずは搬出する荷物の確認をしたいのですが。運ばないで置いていくものもあるんですよね」

各室を一緒に回って「これは運んでもらって、これはそのままで」と逐一説明。

特にメモを取る様子もないけど大丈夫なのか?

 

Kさんは爽やかに

「わかりました。では、洋服をかけるハンガーボックスと靴を入れるシューズボックスを持ってきますね。指示していただければこちらでお洋服を入れますが、ご自身で入れても構いません。どうしますか?」

「じ、自分で入れますぅ」自分の服とか靴を見られるの恥ずかしいよ💦

 

「今日は2往復します。1回目は家具を中心に、大きいものから搬出しますね」

「2往復もするんですか!」😲

 

Kさんはハキハキと

「お客様の荷物は26りゅうべいありまして一度ではトラックに乗り切らないんですよ」

「りゅうべい???」

㎥を「りゅうべい」と読むのか。何年生の時に教わったんだっけ(苦笑)

26㎥と言われてもどれくらいの量なのかピンとこないわ…。

 

業者さんはてきぱきと養生シートを床や壁に設置してから、早速家具の搬出を始めました。

私はクローゼットから服を出してハンガーボックスにひたすら掛けていく。

とにかく少しでも早く終わらせたくて、頭の中は無の状態で体を動かす。

長い一日の始まりでした。

引っ越しの断捨離から生き残った本たち

今週のお題「本棚の中身」

 

読書家と言うより本を所有するのが大好きな私は事あるごとに本を買い足して、大型書棚やカラーボックスに本をずらりと並べ、そこに入らない本はとりあえずダンボールに入れていました。

 

ところが昨年私は20年住んだ100㎡超の4LDKから70㎡台の3LDKに引っ越すことになり…。今までより狭くなるし、新居には下り天井があって思っていたより書棚を入れることができず、本を処分する必要に迫られ…。

 

書棚を6台処分。入っていた本たちは心を鬼にしてブックオフへ大量に引き取ってもらったり市町村のリサイクルゴミに出し、どうしようもないくらいボロボロの本は古紙回収でサヨナラしました😞

 

その結果残った本たちがこれです。書棚を全部写すことができなかったけど、まあこんな感じ。一応著者名のあいうえお順に並べています。

 

結局、昔からずっと持っている本もあれば最近のミステリーもあり、新旧入り混じった結果となりましたけど、やっぱり全体的にミステリーが多いかな。

 

大好きな恩田陸さんや宮部みゆきさん、東野圭吾さんは文庫化された作品を全部持っていたのだけど、それだけでかなりの量になるので泣く泣く厳選した(苦笑)

 

で、ふるいにかけながら思ったのだけど、何十年も昔に好きで何回も繰り返して読んだ本たちはなかなか処分できないのです。

 

アガサクリスティのミステリーはドはまりしたのが中高生くらいのころ。そのころ買った早川ミステリ文庫や創元推理文庫はもうボロボロになっているのに捨てずに持ってきてしまった。綺麗なものに買い直したっていいのにね。かなり色が変色しています(もしかしてカビが生えていたらどうしよう💦)

 

赤毛のアン」シリーズ4冊は小学校高学年の頃に母に買ってもらったもの。アルセーヌルパンは子供の頃に所持していたシリーズが無くなってしまったので、社会人になってから完訳版を大人買いしました。

 

引っ越しを機に発掘したのがこちら。ダンボールの底に入っていた。

子供だった私が生まれて初めて本屋さんで本を予約して、発売日にドキドキしながら取りに行った山口百恵さんの著書です。当時内容はよくわからなかったけど、ちょっと大人になった気分だった。

 

選別していると本にまつわる思い出が蘇ってきて手が止まることが多かったなあ。

 

とはいえ、まだ書棚に収めることができず床に置きっぱなしのものもある。

 

 

引っ越しから一年以上経ったのにまだ整理できていない私は本当にどうしようもないヤツだ😅

まだまだ断捨離が必要かも。

引っ越し直前で

決済と前後しますが引っ越しの数日前に業者さんから確認の電話が入りました。

 

「ご無沙汰しております!」

相変わらずハキハキした親しみやすい喋りの若い担当者さん。

 

「先日食器用のケースをお届けしておりますが、荷造りはいかがですか?」

「なんとか頑張ってます」苦笑いの私。結構切羽詰まっていたんだよね~😓

 

「当日は8:30から9時くらいの間にお引っ越しの担当が伺いますね」

「わかりました。よろしくお願いします」

 

そこでふと疑問に思った私。

「そういえば引っ越し料金の明細みたいなものっていただいていましたっけ?」

 

前月に見積もりに来てくれた時に

「今日中にお申込みいただければ10万円でやらせていただきます」と言われて、そのあとに他社の見積もりが控えていたので「それが終わってから決めます」とお返事したときに、見積書を渡してくれたんです。

 

その時の記録はこちら

ouchisumikae.hatenablog.com

 

でもね。見積書と表現したけれど、実態は簡単なメモのようなもので、手書きで「見積金額税込122,100円、本日中のお返事で税込100,000円」と合計金額が書いてある仮のものでした。

 

その日に電話でお返事をして引っ越しを申し込んで、そのあとダンボールが予定通りに送られてきて、先日は食器用のケースも届いたのですっかり忘れていたのですが、代金の内訳が載った明細書ってないのかな?

 

すると彼は

「え?正式なお見積書は届いていませんか?」

「はい。見積もり日にいただいた手書きのものしかありませんが。。。」

「事務の方には送るよう指示しておいたのですが…。手違いがあったようで申し訳ありません。至急送るようにいたしますのでよろしくお願いします!」

(本当に手違い?事務の人が忘れていたのかな?それともあなたが忘れてたんじゃないの?と言いたくなったけど、ぐっと我慢)

 

それから2日後郵送されてきました。ぎりぎりや~

 

届いたのは「お見積書」

 

作業員が何名で梱包用の資材の数とか電気工事の代金など、10万の内訳が載っています。

 

運んでもらう家具の一覧表もありました。

余裕があれば一つ一つチェックするのだけど、荷造りに追われている私はとりあえずざっと目を通す。

多分網羅されているんだろうな…。

 

「本棚 3」と書いてあった。息子の分が1で私が2なんだけど、新居の採寸で私の部屋に2台は入らないことが判明したので1台は処分することにしたんだった。

 

ouchisumikae.hatenablog.com

 

だから持って行く本棚は2。

3→2に減ったわけですが。

 

今更言っても引っ越し代金は変わらないだろうなあ。

もっと早く見積書を貰っていればチェックして変更点を伝えて値引きの交渉ができたかもしれないのに😞

 

いやいや。もともと安くしてもらったんだから、本棚が減ったくらいで値下げはないだろう。余計なことは考えちゃダメ。

 

それにしても、こちらが言わなければそのままになってたのだろうか。

モヤモヤ。。。

 

なんか。モヤモヤの理由を上手く言えないけどもっとしっかりしなきゃいけないと思った私でした。

人生で一番高い買い物

今週のお題「人生で一番高い買い物」

久しぶりにはてなブログのお題に参加してみます。

 

そりゃあ金額だけで言うと、昨年買ったマンションですよね・・・

定年まで残り数年の50代女が夫と別々になり、たった一人で借金まで背負って買ったのですから。

このブログはその経過を延々と書き綴っている備忘録です。

 

いやはや。家を買うまでは二転三転したし悩みまくったし、ストレスやら不安やらで吐き気がしたり、振り返るといろいろありました。

 

高い買い物だから何を重視するのか。自分にとって大切なことは何なのか。考えるたびに変わっていきました。

 

でも、苦労して手に入れた甲斐はありました。今はとても快適な生活を送っているのです。

 

家を買う前は精神的にもかなり辛くて、夜中は何度も目が覚めたし家に帰りたくないと思う日もあった。リビングのソファに座ってもリラックスできず、常に気を張っていた。

それに比べたら今は雲泥の差。人生楽しむぞ!と思っています。

 

お金を払って買ったのは住処だけではなかった。

たまりにたまった荷物も、それまでのしがらみや、わずらわしいと思っていた人間関係も全て断捨離して、スッキリした状態で再スタートできた。

 

マンションと一緒に自由な時間も買ったような気がする。

 

これ、今週のお題にふさわしい内容?きっとこういうものを求めているんじゃないよね。

まあいいや(苦笑)

購入の決済

売却と購入の決済を同日に行う。

そんなに特別なことではないようだけど、私にとってはダブルヘッダーで長い一日でした。

売却は夫と共同だったけど購入は私一人なので、孤独な闘い~😓って感じ。

 

午前中に東京で売却の決済を終え、私は一足先に購入の決済場所へ向かいました。Mさんは仲介手数料を夫に振り込んでもらうため銀行へ付き添うので、それが終わってから来ます。

 

約束の時間は13時でしたが、出発したのが12時近かったので、電車で1時間ほどかかるため遅刻は確実。Mさんが「少し遅れると連絡を入れてあります」と言っていたけどお待たせするのは申し訳ないのでまっしぐらに向かいました。もちろん昼食を取る時間もありません。

 

決済場所は私が住宅ローンを組んだ銀行のブースみたいな小部屋です。

到着すると、売主の業者さんと司法書士さん、Mさんの上司の方が待っていました。

ご挨拶したら早速手続きの始まりです。

 

身分証明書を提示して本人確認。

所有権移転登記の手続きを司法書士さんにお願いするため、委任状に署名捺印。

 

売買代金の支払いは、私の口座に振り込まれた融資金から売買代金+精算金を売主さんの口座に振り込むことになります。そのため払戻請求書に口座番号・名前・金額を記入して通帳印を押すのですが。

 

実は、午前の決済の時に持参しなければいけないものを数日前夫に伝えたとき

「そういえば通帳印は新しくしてなかったな」

「ってことは、最初に口座を作った時のままなの?」

青ざめた私。当時は別々になるなんて考えていなかったし、家計の管理を私がしていたので、私の持っている通帳印を2人が共通で使っていたんですよね。

「あなたの通帳印は私のと同じってこと?」

「そういうこと。でもまあそちらの決済は午後だろ?俺が必要なのは午前だから大丈夫じゃないの?」

こんなやり取りをしていて…。

 

今朝Mさんとお会いした時のこの話をしたら

「うーん」と天を仰ぎ

「ご主人の銀行口座から出金して仲介手数料を振り込んでいただきたいので通帳印は必要なんですよね…」

「では、振り込みが終わったら印鑑をMさんにお渡ししますので午後の決済に持って行っていただくというのはどうでしょうか?」と夫。

「そうしましょうか」ということに落ち着いたのです。

 

まだMさんは到着していないので

「すみません。印鑑はMさんが持ってきてくださるんです」と周囲に説明。

「仕方ないですね。じゃあとりあえずMを待っている間に押印以外のことは済ませましょう」とMさんの上司の方にリードしていただき、払戻請求書や振込依頼書を記入しました。

 

待つ

ひたすら待つ

 

雑談の中で、不動産の売買は大金が動くので振込の手続きは時間がかかると聞きました。印鑑があればMさんを待つ間に入金手続きを進められたのに…。ああ、本当に手際が悪いというか周囲に迷惑をかけてしまったというか。悶々とする私でした。

 

上司の方が

「Mと連絡を取り合っているんですが、どうやら電車がひとつ前の駅で止まってしまったそうです」

 

えっ😓

 

「まあ近くまで来てますから電車が動き出せばすぐですよ」

「そそそうですか…。すみません。そもそもうちの手違いで印鑑をお持ちできず、皆様をお待たせしてしまって…」ここでも謝っておく。

 

やっとMさんが「お待たせしました」と到着。

「印鑑を」と上司の方。

「あ、そうでしたね。確かにご主人からお預かりしてきました」

Mさんから渡された印鑑を急いで押したら「では、銀行に手続きをお願いしてきますね」と急いで用紙を持って出ていかれました。

 

そのあとはやっぱり待つ。

ひたすら待つ。

 

こういうときって皆さんどんな話をするんだろう。

 

和やかにおしゃべりするような雰囲気でもなく、話が弾むわけでもなく、沈黙の中から時々ぼそっと誰かが話してそれに応えて、また沈黙が流れ…。

なんか落ち着かない気分(-_-;)

 

「ちょっと様子を探ってきます」とMさんが席を外します。

戻ってきて「出金は終わったようですね。今は入金作業中のようです」

(そんなことまでわかるのかいと心の中でツッコミ)

 

早く終わらないかな~と思っていたのだけど、結局30分以上かかりました。ああ、やっぱり印鑑の不手際が悔やまれるなあ😞

 

出入金が終わり、銀行の方がお盆のようなものに振り込みの控えと現金を並べて持ってきてくださいました。

 

えーと。お盆に乗っていたのは多分こんな感じ。

  • 売主さんへ売買代金の残額と精算金(固定資産税など)を振り込んだ控え
  • ローンの保証会社へ振り込んだ保証料の控え
  • 火災保険・地震保険の振り込み控え
  • 司法書士にお支払いする手数料(現金)
  • 仲介業者に支払う仲介手数料売却分(1/2)と購入分(現金)

 

私が特に手を出すこともなく、皆さんが動き回っているのを眺めているだけ。

Mさんと上司の方が現金を分けて司法書士さんに手数料を手渡し。司法書士さんはその場で私に領収書を渡してくださいました。

 

仲介手数料はMさんが数えてから「確かにございます。ありがとうございました」と私に領収書を渡してくれました。

「仲介手数料は売買代金の3%+6万円ですが、売却と購入と両方を仲介させていただきましたので、購入分の手数料を弊社の基準で割引させていただきました」

「助かります。ありがとうございます」

 

売主さんもMさんに仲介手数料を手渡し。嬉しそうなMさんの表情がとても印象的。仲介業者にとってこの瞬間がたまらないんだろうなと勝手に思いました。達成感が半端ないでしょうね。

 

司法書士さんは「では登記所に行ってまいります。すべて完了しましたら権利証を郵送いたしますね」と言い残して急いで出ていかれました。

 

売主の業者さんは鍵の入ったケースを渡してくれました。マンション名が表に刻まれている立派なケースです。

「分譲時に配られたケースのようです」と。

「あの、これは別に特殊な鍵じゃないですよね。普通に回せば開きますよね」と間抜けな質問をしてしまい笑われてしまいました。

「ええ、右に回せば開きますよ。でも鍵は新しくされることをお勧めします」

「はい。引越日に鍵の業者が採寸に来る予定です」

 

その他管理組合の書類とか、分譲時に配られた「入居のしおり」とか細々したものをいただいて引き渡しが終了。

 

やれやれ・・・

長かったし疲れた・・・

 

終わったらおしゃれなレストランでゆっくりご飯を食べようと思っていたのに、いざとなるとなんだか無性にカロリーが高いものをガッつきたくなって、ファーストキッチンに入ってしまった💦

ベーコンエッグバーガーにかぶりつき、濃厚味のフレーバーポテトをぱくつく。めっちゃ満足しました。

売却の決済

決済日当日です。

午前10時に買主さんの仲介業者さんの会社で行います。

 

私たちの仲介業者である担当Mさんによると、通常は買主さんが住宅ローンを組んで購入するので、そのローン銀行のお部屋をお借りして行うことが多いそうですが、私たちの買主さんは勤務先で融資を受けて購入するので銀行は関係ないため、こういう形になったようです。

 

少し早めに着いたつもりだったけど、入口前で夫とMさんが既に立っていて、話しながら私を待っている様子でした💦

 

3人揃ったので中に入りました。

広めの部屋に案内されると、買主さんとその仲介業者の担当さん2名、他にももう1人座っています。

 

「こちらが司法書士の〇〇様で」と紹介されてご挨拶。名刺をいただきました。

 

女性の方がコーヒーを運んできてくださったり、お手洗いを案内するなど気を使ってくださったので少しホッとしました。緊張しなくて自然体でよいのかな?

 

みんなが座って少し落ち着いてから始まりました。

 

持ってくるよう言われていた権利証、印鑑証明書、住民票をお渡しします。

 

「身分証明書を見せてください」と司法書士さん。

本人なのか確認をするそうです。

 

売却するマンションの所有権移転登記を司法書士さんが代行するので、委任状など複数の書類に署名捺印をしました。

 

司法書士さんが書類を一つ一つ確認。その間私たちは無言でとにかく待つ。張り詰めた雰囲気。

 

しばらくして「確認が終わりましたので、代金の支払いを行ってください」と司法書士さん。

 

さっき書いたように通常なら銀行の融資で残代金の決済を行うため、お金を動かすのは銀行さんにお任せするようなのですが、今回はそうじゃないので

「では行ってきます」

 

買主さんが立ち上がり、ご自分の口座のある銀行へ向かいました。ご自分で私たちの口座に振り込みをしてくださるのです。

しかも私たちは半分ずつを夫と私それぞれの銀行口座に入れていただくようお願いしていて快く受けてくださったので、振込が2回になるというお手間をかけてしまいました。

 

買主さんが戻ってくるまでなんとなく気まずい雰囲気になりつつも…

「いやあ、なかなか素敵なお部屋ですね」と夫が口火を切る。

相手業者さん「ありがとうございます」(笑顔)

「テーブルや椅子も重厚感がありますね」とMさんも加わり、なごやかな雰囲気でこの建物の由緒を聞く時間になりました。

 

まさかこんなところで夫が役に立つとは思わなかった😲

 

買主さんが戻ってきて「振り込んできました」

「では、お2人とも入金を確認してきてください」ということで今度は私たちが立ち上がります。

自分の口座がある銀行へそれぞれが向かい、記帳するのです。

 

事前に最終金の明細書をMさんからもらっていて、振り込まれる金額はわかっていたので、通帳に印字された数字と照合します。確かに合っている。

 

急いで戻ったら夫はまだでした。夫の銀行のほうが少し遠いのです。

 

「確かに確認できました。ありがとうございました」と買主さんにお伝えすると

「お引越しのほうは準備できそうですか?」

「はい、なんとか荷造りを間に合わせるつもりです。土曜日に引っ越して日曜日の午前に不要な家具などを業者に引き取っていただくように手続きしました」

「日曜日の午後に鍵の引き渡しをお願いしたいのですが、現地に何時ごろうかがえばいいでしょうかねえ。1時で大丈夫ですか?」

決済日から7日以内に引き渡す契約になっています。

 

1時か。搬出は終わっていると思うけど大丈夫かなあ…。家具を退かした場所を拭いたり掃除したいし。

 

ちょっと不安そうな表情に見えたのか

買主さん「じゃあもっと遅くして2時にしましょう」

「2時なら大丈夫だと思います。ありがとうございます」

 

そのうちに夫が戻ってきて「確かに振り込まれていました」と報告。

「これで売買は成立ですね。それでは私はこれから登記所に行って、所有権移転の登記を行ってまいります」と司法書士さん。買主さんともご挨拶をしてお開きとなりました。

 

夫はこれからMさんと一緒にもう一度銀行へ行き、仲介手数料の半分を振り込む手続きを行います。私はこのまま午後の決済のため、住宅ローンを契約した銀行へ向かいました。1時に約束しているのですが、もう12時近くなのでMさんを待たずに先に出発。Mさんは夫の振り込みが終わってから後追いで銀行に到着する予定です。

 

「じゃあ後ほどよろしくお願いします」とMさんに挨拶して、電車に乗りました。

朝から気を張っている状態が続いていて、なんだかぼーっとして感覚がなく、地に足がついていないような私でした。

ついに決済日が来る

住宅ローンの手続きも引っ越しの手続きもほぼ終わり…。

ついに来ました。

 

「決済日」

 

この日を無事に迎えられるか。結構私は不安に押しつぶされそうになっていたんだけど、熱を出すこともなく、とりあえず健康な状態で迎えることができました。

 

不安な思いを綴ったのはこちら

ouchisumikae.hatenablog.com

 

しかしまあ、振り返ると長くて濃い一日でした。

 

午前は10時から都内で売却の決済。

午後は13時から郊外で購入の決済。

移動時間を考えると昼食をとる時間はなく、多分13時はギリギリの時間です。

 

だからといって朝食をたくさんとれるほど食欲がなく…。かなり緊張しています。

もともとお腹がちょっと弱いので、食べ過ぎたら調子が悪くなるかもしれないし…。トイレも気楽に行けないかもしれないし…。

 

いろいろ考えるとやっぱり怖い。

 

15時くらいには全て終わっているのかな。そしたら思いっきりボリュームのあるご飯を食べよう。

 

事前に仲介業者の担当Mさんが送ってくれたメールを何度も確認しました。当日必要なものを箇条書きにしてくれてる。

 

当日ご用意いただくもの

ご売却

  • 権利証原本
  • 印鑑証明書 各々1通
  • 住民票
  • ご実印
  • 残代金等お振込み指定口座の通帳及び銀行印(各々)
  • ご本人確認書類(運転免許証等)
  • 念のためお認印

ご購入

  • 印鑑証明書(既に銀行に提出済みの場合は不要です)
  • 住民票(既に銀行に提出済みの場合は不要です)
  • ご実印
  • 住宅ローン用の通帳及び銀行印
  • ご本人確認資料(運転免許書等)
  • 念のためお認印

 

 

忘れ物ないよな。

Mさんのメールを読みながら何度もバッグの中を確認する私でした。

 

住民票等は夫の分も私が用意したけど、夫の実印・銀行通帳等は本人が持って行くので、「忘れないように」とMさんのメールを夫に転送して、

「だからあなたは〇〇を持ってきて」と書きました。

 

はあ…。

とにかく無事に終わりますようにと祈るような気持ちでした。